コタネツケバナ(小種漬花)(アブラナ科 タネツケバナ属)
コタネツケバナ(小種漬花)(アブラナ科 タネツケバナ属)
自生環境
河川敷、水辺、湿地 など
原産地
日本在来と推定
特徴
- 1954年に京都府八木町で発見され、ヨーロッパ原産の外来種として、対応する学名とコタネツケバナという日本名が報告されました。また1998年に茨城県の小貝川でも発見され、こちらはコカイタネツケバナと仮称されました。現在、これらは同じ種類と考えられています。
- タネツケバナに似ていますが、それよりも小型で全体的に華奢です。茎はやわらかくて無毛、ひょろひょろとのびます。カラシナのような香りが強く、かじると刺激的な辛味があります。
- コタネツケバナの特徴の一つとして、環境に応じて、しばしば花びらの無い花(無花弁花)を咲かせる傾向があることです。通常の花は雄しべ6本ですが、無花弁花の雄しべは4本です。
外来種?在来種?
図鑑を見ると、コタネツケバナはヨーロッパ原産の外来種とされています。これは1950年代に京都府八木町で発見された報文がもとになっています。現在、利根川水系で見出される株も、京都の株と特徴がよく似ていて、同じ種類と考えられています。ただ利根川水系のものは、生育状況などから、外来種ではなく、日本在来の系統とする説が有力です。ここでは、在来種説を採用しています。
市内の分布状況
利根川と江戸川の河川敷に見られます。川沿いの水田にも生えますが、まだ市内の分布状況を完全には把握できていません。
生育を脅かす要因
- 開発
- 農薬
- 競合or駆逐
河川改修や護岸整備、湿地の埋め立てなど、人間活動に伴う環境悪化の影響を受けやすい植物です。また近年急増中の外来種ミチタネツケバナとの競合も心配されます。
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