ハンゲショウ(半化粧)(ドクダミ科ハンゲショウ属)
ハンゲショウ(半化粧)(ドクダミ科ハンゲショウ属)
自生環境
湿地、水辺、河川敷 など
原産地
日本在来
特徴
- 湿地に生える多年草で、地下茎を張り巡らせながら増えていくため、しばしば群生します。日当たりが良く開けた場所よりも、湿地林または、林縁に接するような湿地を好む傾向があります。
- 葉は光沢があり、葉脈がへこんで目立ちます。少し揉むと独特の臭いがあります。草丈は60センチメートルから100センチメートルほどになり、6月から7月頃、茎の上部に花の穂をつけます。穂の長さは10センチメートルから15センチメートルにもなりますが、個々の花はとても小さくて地味なものです。代わりに、穂のわきにある葉が白く色づき、遠くからでもよく目立ちます。花後、白く色づいた葉は薄緑色になります。
- 個々の花は、花びらもがくもなく、雄しべと雌しべのみからなります。このような花を裸花(らか)と言い、ドクダミ科の植物に見られる特徴のひとつです。
トピックスタイトル(特定の種別のクローズアップ)
ハンゲショウと半夏生
雑節の半夏生(7月2日ごろ)は、「ハンゲの生えるころ」という意味です。ハンゲはカラスビシャクのことで、ハンゲショウが咲くから半夏生ではありません。でも、まったくの無関係というわけでも無く、まず雑節の半夏生が先にあって、ちょうどこのころに咲くから、ハンゲショウだ、とする説があります。一方で葉の表側が白くなるので、半分だけ化粧という意味の半化粧とする説もあります。
市内の分布状況
市内全域の水辺や湿地に生育していますが、数はそんなに多くはありません。
生育を脅かす要因
- 開発
- 競合or駆逐
湿地に生える植物ですが、全国的に数が減っていているようです。外来種の繁茂や埋め立て、護岸整備などにより、生育場所が失われてしまうことが主な原因と考えられます。
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