マコモ(真菰)(イネ科マコモ属)

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ページ番号 1021347 更新日  令和3年5月21日 印刷 大きな文字で印刷

マコモ(真菰)(イネ科マコモ属)

マコモの図鑑

自生環境

水路、池、湿地 など

原産地

日本在来

特徴

  • 水辺に群生する多年草です。そこそこの水深(数十センチメートル程度)があるような場所で水につかるようにして生えています。とても大きな草で、草丈は2メートルにも達することがあります。泥の中に地下茎を長く張り巡らせて旺盛に繁茂しますが、水生生物にとって大切な生活の場となっています。
  • 夏から秋にかけ、50センチメートルにもなる大きな花の穂をつけます。雌雄同株ですが、雄花と雌花に分かれます。穂の下部には雄花の穂が、上部には雌花の穂がつきます。
  • コモ(薦・菰)とも呼ばれ、古くから人々の生活の中で活用されてきた草のひとつです。万葉集や日本書記などの古典文学作品にもたびたび登場します。刈り取った葉でむしろを編んだり、タネを米や麦に混ぜて食べたりしたと言います。

マコモの画像その1。水辺でよく茂って、生きものたちのすみかになる。

マコモの画像その2。雌花。上のほうでしゅっとのびているのが雌花の穂。雄花。下のほうに雄花の穂。雄花は紫色で雄しべが風で揺れる。

マコモの画像その3。園芸品種・ヒロハマコモ。マコモタケが採れる栽培種。穂は出ないことが多い。新芽に黒穂菌が感染しやすい。感染すると膨らみ、マコモタケになる。

マコモタケの正体

中華料理に使われるマコモタケ。真っ白でやわらかく、淡白な味が魅力の野菜です。これは、マコモに黒穂菌と呼ばれる菌類の一種が感染した結果、茎や新芽が膨らんだものです。日本に自生するマコモにはできにくいのですが、栽培種のヒロハマコモと呼ばれる系統は、黒穂菌がよく感染し、マコモタケができます。なお黒穂菌の胞子は真っ黒で、古くは眉墨や顔料などに使われました。

市内の分布状況

水路や池のまわりなど、そこそこの水深がある場所で、普通に見ることができます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 今のところ特になし

市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に育つ野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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