エノキ(榎)(アサ科エノキ属)
エノキ(榎)(アサ科エノキ属)
自生環境
山林、道ばた、河川敷 など
原産地
日本在来
特徴
- 樹高20メートルにも達する落葉高木で、寿命が長く各地に天然記念物クラスの巨木も多数存在します。身近な場所に普通に見られるほか、かつてはシンボルツリーとして、村の境界や一里塚を示すために植栽されたりしました。
- 雌雄同株ですが雄花と雌花の区別があります。どちらも春に、新芽の展開とともに開花します。果実は直径6ミリメートルほどで丸く、秋に赤茶色に成熟します。果肉は甘く生食可能です。鳥さんが好んで食べ、タネをあちこちに運ぶため、思いがけないところから育っている姿をよく見かけます。
- 葉は厚みがあり、さわると少しザラザラとします。表面には光沢があります。葉の縁は、先のほうにだけギザギザがあります。国蝶オオムラサキの幼虫は、エノキの葉を食べて育ちます。
エノキをめぐる小さな争い
エノキは多くの生きものの命を支え、生物多様性を考えるうえでは欠かせない存在です。昼の樹液レストランでよく見かけるゴマダラチョウも、幼虫はエノキの葉を食べて育ちます。ところが最近、人の手によって放たれた中国原産のアカボシゴマダラが急激に増加。アカボシゴマダラの幼虫もエノキを食べるために、エサをめぐる競争が起こり、ゴマダラチョウはすっかり数を減らしてしまいました。
市内の分布状況
市内全域で、ごく普通に見られます。道ばたにもたくさん生えています。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域の樹木として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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