イタドリ(虎杖)(タデ科ソバカズラ属)

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ページ番号 1027265 更新日  令和3年5月24日 印刷 大きな文字で印刷

イタドリ(虎杖)(タデ科ソバカズラ属)

イタドリの図鑑

自生環境

林縁、土手、道ばた など

原産地

日本在来

特徴

  • 山野の日当たりのよい場所に生える雌雄別株の多年草です。地下茎を長くはりめぐらせながら広がって群生します。全体にシュウ酸を含むため、かじると酸味があります。特に春の新芽はみずみずしく、折ってかじると口の中がさわやかになって野良作業の疲れが吹き飛びます。
  • 草丈は1.5メートルほどになりますが、草丈は草刈りなどによって大きく変動します。茎は弓なりに曲がるようにのびます。花期は夏から秋で、葉のわきに小さな白い花をびっしりと咲かせます。ときに赤っぽい花を咲かせる株があり、ベニイタドリまたはメイゲツソウと呼ばれます。
  • 葉のつけ根に蜜腺があります。ここから蜜を出してアリを呼び、蜜をあげる代わりに体を守ってもらっています。初夏にドクガの幼虫がつくことがあるため観察時は注意が必要です。

イタドリの画像その1。葉のわきに小さな花をびっしりと咲かせる。花柄は細く、長さは約3ミリメートル。花びらはふつう白色で5枚。

イタドリの画像その2。白いひらひらした部分は花後に大きくなった花びら。大きくなった花びらに包まれながらタネが育つ。葉。葉の根もとに蜜腺があり、蜜を求めてアリがくる。

イタドリの画像その3。春の新芽はたけのこを細長くしたような姿。茎はみずみずしく、かじると酸っぱい。

コンクリートをこわす草

日本の植物を積極的に収集したシーボルトは、イタドリもヨーロッパに持ち帰りました。当初は園芸用に栽培されましたが、ほどなくして雑草化。コンクリートをも突き破る勢いで増えて、手に負えなくなってしまいました。しかしこれは人の手によって、生態系の異なる場所に持ち込まれたから起きたことです。日本の生態系内におさまっている範囲では、このような悪さをすることはありません。

市内の分布状況

市内全域、いたるところで普通に見ることができます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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