フウセンカズラ(風船葛)(ムクロジ科フウセンカズラ属)
フウセンカズラ(風船葛)(ムクロジ科フウセンカズラ属)
自生環境
植栽(庭など)
原産地
熱帯アメリカ
特徴
- 明治時代に渡来し、ぷっくりと風船のような果実ができてユニークなことから、庭などで観賞用に栽培されます。1年草なので冬の到来とともにその株は枯れてしまいますが、こぼれたタネから毎年発生し、周辺に野生化することもあります。
- 茎は細くてやわらかく、つるになってあちこちに覆いかぶさるるように育ちます。また葉のつけ根から巻きひげを出し、これを使って自分の体を支えていきます。高温や日照りにも強く、成長もとても早いため、グリーンカーテン用の植物にも最適です。
- 夏から秋にかけて、巻きひげの先に、直径4ミリメートルほどの小さな白い花を数個ずつ咲かせます。花びらは4枚あります。果実は風船のようにぷっくりと膨らみ、直径3センチメートルほどになります。中はタネこそ入っているもの空洞になっていて、つぶすとパンと割れます。タネは球形で白いハート形の模様があります。
インドでは葉を食べるけど
フウセンカズラは日本ではもっぱら観賞用に栽培されますが、「仮苦瓜(かくか)」という生薬にもなります。ただ作用が強いため、一般には毒草と見なされています。一方インドやジャワ島などでは、食べても害のある成分は体に吸収されないとして、葉を野菜として利用するそうです。ただ安全性が科学的に立証されているかどうかは不明なので、手を出さないほうが良いでしょう。
市内の分布状況
市内には自生しません。庭で栽培されることがあり、そこから野生化したものをたまに見かけます。
予想される被害
今のところ特になし
観賞用に栽培されるため、住宅地周辺でたまに野生化しています。ただ今のところどんどん増えていくという傾向はなく、一時的な発生で消えているようです。
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