風しんに注意しましょう
妊娠中に感染すると、おなかの赤ちゃんに悪影響を与える可能性があります。妊娠中は予防接種が受けられないため、風しんにご注意ください。
風しんの症状
風しんとは、「発熱、発疹、リンパ節の腫脹」を特徴とするウイルス性発疹症です。そのほか、目の充血、軽いせきなどの症状があります。しかし、症状が出ない場合もあります。
潜伏期間は2週間から3週間(平均16日から18日)です。他の人にうつす期間は、発疹の出る2、3日前から発疹が出て5日後くらいまでとされていますので、自覚しないままに周りの人にうつしていることも少なくありません。
感染経路
風しんウイルスに感染している人のせきやくしゃみ、鼻水などによってウイルスが飛び散り、直接飛沫を吸い込んだり、手や肌に触れることで感染します。
妊婦や胎児への影響
最も注意したいのが、妊婦への感染です。妊娠20週ごろまでに妊婦が風疹ウイルスに感染すると流産、死産の原因となるほか、生まれてきた赤ちゃんが、「難聴」「白内障」「先天性心疾患」を三大症状とする先天性風疹症候群を発症する可能性があります。妊娠初期に感染するほど、障がいが起こる可能性が高まるとされています。
予防方法
妊娠中の女性は予防接種が受けられません。特に流行地域においては、抗体を持たない、または低い抗体価の妊婦の方は、可能な限り人混みを避け、やむをえない外出時にはマスクの着用、帰宅してからのうがい、手洗いもしっかりとしましょう。また、風しんにかかったなど体調に異変を感じたら、すぐに医師や助産師に相談してください。
特に妊婦への感染を予防するために、次の方には、予防接種をお勧めします。
- 妊婦の夫、子ども及びその他の同居家族
- 10代後半から40代の女性
(特に、妊娠希望者または妊娠する可能性の高い方) - 30代から50代の男性
上記のうち、風しんにかかったことがある、予防接種を受けたことがある方でも、抗体検査を受けて、抗体価が低い方には、予防接種をお勧めします。
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