筋肉の働きを助ける筋膜

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ページ番号 1039870 更新日  令和5年12月12日 印刷 大きな文字で印刷

東京理科大学 柳田信也教授
(監修:柳田信也教授)

本格的な冬が近づいてまいりました。一般的に、寒さを感じる季節になってくると不定愁訴がでやすくなると言われており、特に筋肉が硬直しやすくなることがさまざまな症状につながっていると考えられています。筋肉の硬直による肩こりや体の張りなどの症状の原因には筋肉そのもの以外にも筋膜が関係していると考えられています。
筋膜とは筋肉を包む膜のことで、皮膚や骨と筋肉の間の位置に存在し、体全体に張り巡らされている筋肉をウェットスーツのように包み込んでいるため、体の組織を支える第二の骨格であると言われています。この筋膜には、筋肉を保護する作用や筋収縮を滑らかにする作用があるため、筋膜の働きが低下することは筋機能の低下に強く影響します。また、筋膜は伸縮性のある柔らかい組織ですが、この柔軟性が低下し、固くなり、癒着しやすくなることがあります。この筋膜の柔軟性の低下や癒着は体の凝りの原因の一つです。そのため、筋膜を緩めたり、癒着を剥がす(リリース)ことによって、さまざまな症状を改善することが期待できます。
市で実施している、シルバーリハビリ体操に参加し、筋膜を緩めて筋肉を働きやすくしていきましょう。

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