その他疾病・感染症など
不育症について
妊娠はするけれども、流産、死産や新生児死亡などを繰り返して結果的に子供を持てない場合、不育症と呼ばれています。習慣(あるいは反復)流産はほぼ同意語ですが、これらには妊娠22週以降の死産や生後1週間以内の新生児死亡は含まれません。不育症はより広い意味で用いられます。
脳脊髄液減少症
脳脊髄液減少症とは、交通事故による頚椎捻挫(むち打ち症)やスポーツ外傷など身体への強い衝撃により、脳脊髄液が漏れ続ける症状をいい、長期にわたり頭痛、頚部通、めまい、吐き気、視力低下、倦怠感などのほか、集中力、思考力、記憶力の低下など様々な症状を呈する疾患です。
交通事故やスポーツ外傷などの発生後、頭痛やめまいの症状が見られる場合、安静を保ちつつ医療機関に受診してください。
ヒトT細胞白血病ウイルス-1型(HTLV-1)について
HTLV-1は、主に母乳を介して母子感染するとされています。お母さんがHTLV-1に感染している場合は、授乳方法を工夫することによって、赤ちゃんがHTLV-1に感染する可能性を低くできることが分かっています。
なお、平成23年度より、妊婦の方に母子健康手帳交付時にお渡ししている妊婦一般健康診査受診券(別冊1)でHTLV-1抗体検査が受けられることになっています。
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎については、厚生労働省によると過去10年間で最も高い報告数があります。感染経路はかぜやインフルエンザと同じですので、普段から、手洗いをすることが大切です。また、患者の咳から感染しますので、咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど咳エチケットを守ってください。
ヘルパンギーナ
4歳以下の小児(特に1歳代)に流行しやすい感染症です。潜伏期間は2日から4日で、突然の発熱に続いて咽頭粘膜の発赤が顕著となり、口腔内に小水疱が出現します。最もウイルスが排泄され感染力が強いのは急性期ですが、回復後にも2週間から4週間の長期にわたり便からウイルスが検出されます。感染経路は糞口感染(接触感染含む)や飛沫感染です。患者との濃厚接触を避け、手洗い・うがいを励行してください。また、症状回復後もおむつ交換等の排せつ介助を行う際には感染予防に十分ご注意ください。
RSウイルス感染症
小さい子供ほど重くなりやすいウイルスによる呼吸器の感染症で、肺炎の原因となります。かぜのような軽い症状も含めて多くの子どもがかかります。乳幼児では細気管支炎、肺炎など重症化しやすく、また乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因の一つとも考えられており、注意が必要な感染症です。
感染力が非常に高く、一方では免疫の出来方が弱いためくり返し感染します。ただし回数がふえるほど軽くなり、2歳以上では「鼻かぜ」程度ですむことがほとんどです。
ノロウイルス感染症
- おもな症状 「嘔吐」「下痢」
- 潜伏期 1日から3日程度
- 感染経路 患者の下痢や嘔吐物は、大量のウイルスを含んでいます。下痢や嘔吐物の処理が不適切であると、残存したウイルスを吸い込んで感染します。
- 感染力 非常に強い
- 拡大防止
1.石けん・流水による手洗いの徹底が重要です。
2.嘔吐物は手袋をして、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒を行ってください。
注:次亜塩素酸ナトリウムは、家庭用の漂白剤に使用されている成分です
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
潜伏期間は2日から5日で、突然の発熱・咽頭痛・全身倦怠感によって発症し、しばしば嘔吐を伴います。主な感染経路は咳やくしゃみなどの飛沫感染や接触感染です。予防法は患者との濃厚接触を避けることが最も重要です。 また、手洗い・うがいを励行し、咳エチケット(咳やくしゃみが出るときはマスクを着用すること)を守るよう心がけてください。
A型肝炎
日本のA型肝炎発生状況等
- 年間500人前後の患者報告数があります
- 主要な感染源は牡蠣(かき)やなんらかの飲食物(おそらく海産物)によるものです。
- 罹患年齢では乳幼児や学童はまれで、高年齢に多く認められます。子供の感染では症状が軽く、高齢者では重症化しやすいので注意が必要です。
- 患者全体の約1割が海外渡航からの帰国者で、ほとんど中国、インド、東南アジア地域で感染しています。
- 日本では冬から春、初夏にかけての発生が多い疾病です。
感染経路
A型肝炎ウイルスで汚染された飲料水や食物を口から摂取して感染します。また、患者の便からウイルスが排出され、排泄後の手洗いの不徹底等によりウイルスが手に付着し、感染します。
潜伏期間 2習慣から6週間程度
感染拡大を防止するためには
- 生水・加熱処理しない食物の接種を避ける。
- 石けん・流水による手洗いの徹底が重要です(特に排せつ後・食事前)
- 熱水煮沸や次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)による消毒が有効です。
注:次亜塩素酸ナトリウムは、家庭用の漂白剤に使用されている成分です。
千葉県肝炎治療特別促進事業について
千葉県では、「千葉県肝炎治療特別促進事業」として、B型及びC型肝炎に対するインターフェロン治療及び核酸アナログ製剤治療への公費による助成制度を実施しています。
千葉県風しん抗体検査
千葉県では、県内に在住の妊娠を希望する女性を対象に、県が委託した医療機関において、無料で風しんの抗体検査を実施しています。ただし、過去に風しんの抗体検査を受けたことがある方、過去に風しんの予防接種を受けたことがある方、風しんの既往歴のある方は対象外になります。
詳しくは、千葉県のホームページをご覧ください。
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このページに関するお問い合わせ
健康子ども部 保健センター
〒278-0003 千葉県野田市鶴奉7番地の4
電話(母子保健係):04-7125-1190
電話(健康増進係):04-7125-1189
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