コニシキソウ(小錦草)(トウダイグサ科ニシキソウ属)
コニシキソウ(小錦草)(トウダイグサ科ニシキソウ属)
自生環境
道ばた、畑地、公園など
原産地
北アメリカ
特徴
- アスファルトのすき間や、土がむき出しになっているような場所で、地面を這うようにのびていく小さな草です。特に畑地に多く見られる傾向があります。成長がとても早く、発芽から10日もすれば、開花・結実するようになります。
- 茎をちぎると白い汁が出てきます。子どもたちの間では「トンボミルク」等と言い、これをトンボに飲ませる遊びがあります。ただ、特にトンボがこの汁を好むというわけではないようです。
- 葉の中心には、黒い線のような模様が入ります。花や果実は葉わきにつきますが、いずれもとても小さいため、観察するには虫眼鏡などの道具が必要です。果実は表面全体に白い毛が生えていますが、この毛の生え方は類似種との重要な区別点になります。
小さな畑地雑草
畑地には、コニシキソウのほかにスベリヒユ、トキンソウ、ゴウシュウアリタソウ、トキワハゼ、ニワホコリ、コスズメガヤ、ハキダメギクなどの比較的ちいさな草を見ることができます。これらの草の多くは、いずれも発芽から短期間で開花・結実し、数か月程度で寿命が尽きます。畑はいつ耕されたり除草されるか分からないため、こうやってうまく人の作業のすき間を縫って世代交代を行っているのです。
市内の分布状況
市内全域、どこにでもごく普通に生えています。特に街中や畑地周辺の乾燥した場所に多く見られる傾向があります。
予想される被害
- 駆逐
- 農業被害
同じ仲間に日本在来種のニシキソウがありますが、コニシキソウに生育場所を奪われ、激減しました。また畑地で旺盛に繁殖するため、農作物への影響も懸念されます。
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