ヤブラン(藪蘭)(キジカクシ科ヤブラン属)

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ページ番号 1011108 更新日  令和3年5月19日 印刷 大きな文字で印刷

ヤブラン(藪蘭)(キジカクシ科ヤブラン属)

ヤブランの図鑑

 

 

自生環境

林内、公園の木陰 など

原産地

日本在来

特徴

  • 林内にごく普通に生える常緑の多年草です。過度の日射や乾燥はやや苦手ですが、庭や公園の隅などのちょっとした木陰となっている場所にもよく生えてきます。
  • 7月から9月頃にうすい紫色の花の穂を何本も立ちあげます。その後、丸い果実ができますが、皮はすぐにはがれ落ちてしまい、中の種子がむき出しのまま成熟していきます。成熟すると黒い種子の穂となり、この穂は冬の間長く残ります。
  • 名前にランとつき、細長い葉の雰囲気もそれっぽいですが、ランの仲間ではありません。従来ユリ科に分類されていましたが、DNA解析に基づく新しい分類法では、キジカクシ科へと変更になりました。キジカクシは野菜のアスパラガスの仲間です。

ヤブランの画像その1。夏に薄紫色の花の穂を何本も出す。細長い葉が株もとからたくさん出る。

ヤブランの画像その2。種子は黒くて丸く光沢がある。

ヤブランの画像その3。春に新しい葉が出て、古い葉と入れかわる。

斑入りのヤブラン

ヤブランは常緑で、1年じゅう葉が青々としていて、しかも日陰でもよく育つため、庭園の下草としてもよく栽培されます。特に、葉に白い斑が入る「斑入りヤブラン」と呼ばれる園芸品種は、1年じゅう美しい葉を楽しむことができるため、根強い人気を誇っています。ただ、斑入りヤブランは野にあってはいけないもの。野生化させないように気をつけながら楽しみましょう。

市内の分布状況

市内全域にふつうに生えています。多いのは林内ですが、公園の木陰など身近な場所にも見られます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 荒廃
  • 開発

身近な場所に普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし山林の開発や、ササ類の繁茂などは、生育に適した環境を奪う原因になります。

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