ヘクソカズラ(屁糞蔓)(アカネ科ヘクソカズラ属)
ヘクソカズラ(屁糞蔓)(アカネ科ヘクソカズラ属)
自生環境
道ばた、河川敷、林縁など
原産地
日本在来
特徴
- 道ばたや河川敷、草やぶ、林縁などいたるところにごく普通に生えるつる植物です。多年草ですが、何年もたつと茎の下の方が木質化して、藤づるのようになります。
- 葉を揉むと、顔をしかめたくなるような悪臭があることから、屁、糞の字を当てた名前がつけられました。一方で、花が可愛らしいことからサオトメカズラ(早乙女蔓)、花の真ん中がお灸をすえた後のように丸く赤くなることからヤイトバナ(灸花)の別名もあります。
- 果実はまるく、熟すとカサカサになります。色は黄土色で光沢があり、長持ちするため、クリスマスリースなどの飾りにも最適です。ただし食用にはなりません。
花や葉は個性豊か
ヘクソカズラは株ごとに葉や花の大きさ、形、色などが異なり、とても個性豊かな植物と言えます。葉の大きさが10cmを超えるオオサオトメカズラ、茎や葉に毛が多いビロードヤイトバナ、葉が細長いホソバヘクソカズラ、海岸に多く葉が分厚く無毛で光沢のあるハマサオトメカズラ、花の筒の部分が極端に長いツツナガヤイトバナなど、品種や変種として名前がつけられているものもあります。
市内の分布状況
市内全域にごく普通に生えています。市街地、河川敷、林の縁など、環境のちがいにかかわらず見つけることができます。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
身近な場所にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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