タラノキ(たらの木)(ウコギ科タラノキ属)
タラノキ(たらの木)(ウコギ科タラノキ属)
自生環境
林内、林縁
原産地
日本在来
特徴
- 林縁や明るい林の中などに生える落葉低木です。森林伐採後や土砂崩れの跡地などで、植生が回復していく際にいち早く育つ「パイオニア植物」としての性質を持っています。
- 幹や葉に鋭い刺が多く、うかつにさわると痛い思いをします。枝先につく新芽は「たらの芽」と呼ばれ、春の味覚として人気があります。
- 8月から9月にかけて枝先に花の穂を出し、小さな白い花を多数咲かせます。花にはハチやチョウなどの訪花昆虫がたくさんやってきます。花の後、小さな丸い球形の果実がたくさんでき、熟すと黒く色づきます。
刺のないタラノキ
タラノキの新芽はとても美味しいのですが、幹は鋭い刺がびっしりと生えていて、収穫時にはこれがネックになります。タラノキ自体も老木になると、幹の刺は少なくなりますが、もともと幹に刺がほとんどない株も存在します。これはタラノキの変種でメダラと呼ばれ、量産された苗木が「とげなしタラノキ」の名前で家庭菜園用に流通しています。
市内の分布状況
市内全域、山林の周辺に普通に見られます。うっそうとした場所よりも、林の縁や、下草刈り・間伐が適度に行われる明るい林に多い傾向があります。
生育を脅かす要因
- 開発
- 採集圧
山菜として人気が高いのですが、新芽を収穫しすぎると株が衰弱して枯れてしまう原因になります。また、林縁の過度な除草も、タラノキの減少に拍車をかける恐れがあります。
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