ウキクサ(浮草)(サトイモ科 ウキクサ属)

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ページ番号 1011843 更新日  令和3年5月19日 印刷 大きな文字で印刷

ウキクサ(浮草)(サトイモ科 ウキクサ属)

ウキクサの図鑑

自生環境

水田、池や沼など

原産地

日本在来

特徴

  • 水田や池など、比較的水深が浅くて、流れがほとんどないような場所に見られます。同じような環境に生育するアオウキクサといっしょに生育していることが多いようです。
  • 楕円形の葉のような体(葉状体)をしていて、水面に浮かびながら生活しています。新しい葉状体を次々とつくりながら増えていきます。葉状体はアオウキクサよりも大きくて丸く、厚みがあり、裏面はしばしば赤みがかった色になります。1枚の葉状体から3本から20本ほどの根が束のようになって出ています。
  • 本種は多年草ですが、秋になると越冬用の体(殖芽)をつくって水底に沈み、葉状体そのものは枯れてしまいます。殖芽の状態で冬越ししたあと、翌春再び水面に浮かんで生育を開始します。

ウキクサの画像その1。大きいのはウキクサ。小さいほうがアオウキクサ。

ウキクサの画像その2。秋になると冬越し用の殖芽ができる。葉状体はアオウキクサより丸っこい。

ウキクサの画像その3。何本もの根が束のようにつく。

超レアなウキクサの花

アオウキクサは、比較的よく開花結実しますが、このウキクサはまず開花しません。花が咲くとすれば7月から8月頃で、1mmにも満たない極小花です。しかも、花弁はなく、雄しべと雌しべだけというとてもシンプルで目立たないつくりになっていて、発見は一段と困難をきわめます。なお、アスピリンという解熱鎮痛薬に含まれる成分は、ウキクサの仲間の開花を促進すると言われています。

市内の分布状況

市内全域の水田地帯でごく普通に見られますが、アオウキクサよりは少なめです。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

とても丈夫で数も多く、今のところ心配はありません。ただ、水辺環境の変化が思いがけない急減につながる可能性もあるので、長期的な個体数の増減には留意が必要です。

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