ホソバイヌタデ(細葉犬蓼)(タデ科イヌタデ属)

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ページ番号 1012140 更新日  令和3年5月19日 印刷 大きな文字で印刷

ホソバイヌタデ(細葉犬蓼)(タデ科イヌタデ属)

ホソバイヌタデの図鑑

自生環境

河川敷の湿地

原産地

日本在来

特徴

  • イヌタデと同じ仲間で姿も少し似ていますが、分類上は全くちがう種類で、生育環境は河川敷の湿った場所に限られます。全国的には珍しい種類ですが、野田市内では利根川や江戸川の河川敷に比較的普通に見ることができます。
  • イヌタデの花穂が赤紫色であるのに対して、ホソバイヌタデはサーモンピンクで、慣れると花色である程度判別がつくようになります。さらに細かいちがいとして、花びらに黄緑色の丸いプチ(円盤状の腺点)がいくつかあります。葉もイヌタデに比べると細長く、葉裏にも丸いプチ(円盤状の腺点)が見られます。

ホソバイヌタデの画像その1。花の穂はサーモンピンク。ほかのタデ類には見られない花色。

ホソバイヌタデの画像その2。葉は細長く先がとがる。托葉鞘。托葉鞘の縁は長い毛がある。托葉鞘にも短い毛が生える。

ホソバイヌタデの画像その3。花に黄緑色のポチ(腺点)がいくつもつく。葉の裏にも腺点のポチが多い。

河川敷にくらす植物

河川敷は、ほかの環境では見られないような貴重な植物たちの宝庫で、ホソバイヌタデもその一つです。河川敷でくらす植物は、年によって数の増減が激しいのが特徴です。洪水などで土がかき混ぜられると、土中に眠っていたタネがいっせいに芽生えて花開きます。河川敷の植物はタネの寿命がとても長く、土の中で生育に適した環境になるまでずっと待機する傾向があります。

市内の分布状況

利根川や江戸川の河川敷に群生しますが、場所や数は年によって大きく変動します。河川域以外の場所にはほとんど見かけません。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 競合
  • 開発

河川敷に生える植物は、河川工事などの影響を受けやすい傾向があります。また、繁茂する大型の外来植物によって、生育できる場所を奪われてしまうこともしばしばです。

外来生物法など

千葉県…C(要保護生物)
環境省…NT(準絶滅危惧)

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