ナガバジャノヒゲ(長葉蛇の鬚)(キジカクシ科ジャノヒゲ属)
ナガバジャノヒゲ(長葉蛇の鬚)(キジカクシ科ジャノヒゲ属)
自生環境
林内、公園の木陰 など
原産地
日本在来
特徴
- 初夏に薄紫色の花を咲かせる。
- 葉は細長く、数十cmにものびます。何年もかけて大株に育ち、こんもりと茂ったような姿になります。花や果実もつきますが、葉の茂みの中に隠れるようにしてつくため、かきわけて探さないと見つけられないこともしばしばです。
- 果実は成熟するとともに皮と果肉が脱落して、種子がむき出しの状態になります。この種子は秋から冬にかけて青黒く熟し、光沢があってなかなか美しいものです。
ジャノヒゲとの違い
ナガバジャノヒゲは、分類学上ジャノヒゲの変種として位置づけられています。ジャノヒゲは、ナガバジャノヒゲに比べると葉が明らかに短く、地下茎で横に広がっていく傾向があります。一方のナガバジャノヒゲは、地下茎をあまり出さずに、同じ場所にこんもりとした茂みをつくり続ける傾向があります。ただ、若い株だと、ジャノヒゲとの区別が難しいこともあります。
市内の分布状況
市内全域にふつうに生えています。多いのは林内ですが、公園の木陰など身近な場所にも見られます。
生育を脅かす要因
- 開発
- 荒廃
身近な場所に普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし山林の開発や、ササ類の繁茂などは、生育に適した環境を奪う原因になります。
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