オヤブジラミ(雄藪虱)(セリ科ヤブジラミ属)

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ページ番号 1015624 更新日  令和3年5月19日 印刷 大きな文字で印刷

オヤブジラミ(雄藪虱)(セリ科ヤブジラミ属)

オヤブジラミの図鑑

自生環境

野原、水辺、荒れ地 など

原産地

日本在来

特徴

  • 湿った野原や荒れ地などに多く生える越年草です。秋に発芽したあと、ロゼットの状態で越冬し、気温の上昇とともに一気に成長して花を咲かせます。冬場は寒さでしばしば紅葉します。
  • 花は早ければ4月頃から咲きはじめ、5月に最盛期となります。小さな花が多数集まって、花傘を広げたような姿になります。花びらの大きさがまちまちで、外側のものほど大きくなる傾向があります。花色は白ですが、しばしば赤みがかります。
  • 果実は細長い形で剛毛が多く生えています。剛毛は赤みがかり、先がくるんとかぎ爪状になっています。かぎ爪で動物や洋服にくっついて「ひっつき虫」となります。完熟すると黒くなり、真ん中から2つに分かれます。

オヤブジラミの画像その1。外側の花びらが大きくなる。花傘を広げたように咲く。

オヤブジラミの画像その2。果実はかぎ爪状の剛毛がびっしり生える。果実は完熟すると2つに分かれる。

オヤブジラミの画像その3。冬越しの様子。葉はしばしば赤くなる。まるでニンジンのように細かい葉をつける。

虱のようにとりつく?

白い清楚な花を咲かせるオヤブジラミですが、ヤブジラミとは藪の虱(シラミ)という意味があり、何とも気の毒な名前といえます。これは果実からきています。果実は先端がかぎ爪状になった剛毛にびっしりと覆われ、洋服や動物の体によくくっつきます。この姿がまるで虱のようで、草やぶに多いのでこんな名前になってしまったのです。ちなみに名前の頭のオは雄の意味です。

市内の分布状況

市内全域に普通です。特に湿った野原や水辺に多く、しばしば群生します。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

市内全域に普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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