オヤブジラミ(雄藪虱)(セリ科ヤブジラミ属)
オヤブジラミ(雄藪虱)(セリ科ヤブジラミ属)
自生環境
野原、水辺、荒れ地 など
原産地
日本在来
特徴
- 湿った野原や荒れ地などに多く生える越年草です。秋に発芽したあと、ロゼットの状態で越冬し、気温の上昇とともに一気に成長して花を咲かせます。冬場は寒さでしばしば紅葉します。
- 花は早ければ4月頃から咲きはじめ、5月に最盛期となります。小さな花が多数集まって、花傘を広げたような姿になります。花びらの大きさがまちまちで、外側のものほど大きくなる傾向があります。花色は白ですが、しばしば赤みがかります。
- 果実は細長い形で剛毛が多く生えています。剛毛は赤みがかり、先がくるんとかぎ爪状になっています。かぎ爪で動物や洋服にくっついて「ひっつき虫」となります。完熟すると黒くなり、真ん中から2つに分かれます。
虱のようにとりつく?
白い清楚な花を咲かせるオヤブジラミですが、ヤブジラミとは藪の虱(シラミ)という意味があり、何とも気の毒な名前といえます。これは果実からきています。果実は先端がかぎ爪状になった剛毛にびっしりと覆われ、洋服や動物の体によくくっつきます。この姿がまるで虱のようで、草やぶに多いのでこんな名前になってしまったのです。ちなみに名前の頭のオは雄の意味です。
市内の分布状況
市内全域に普通です。特に湿った野原や水辺に多く、しばしば群生します。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域に普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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