ガマ(蒲)(ガマ科ガマ属)
ガマ(蒲)(ガマ科ガマ属)
自生環境
湿地、水辺 など
原産地
日本在来
特徴
- 湿地や沼のへりなど、比較的水深の浅い場所に生える多年草です。太い地下茎をどんどん横に伸ばし、しばしばあたり一面の群生となります。
- 早ければ5月から6月頃から花の穂がつきはじめます。はじめ苞と呼ばれるものにくるまれていますが、開花とともに苞は自然に脱落します。花の穂は上下に分かれ、上が雄花の穂、下が雌花の穂になっています。雄花の穂は開花とともに大量の黄色い花粉をまき散らします。
- 雌花の穂は受粉すると、成熟しながら次第にこげ茶色になり、ソーセージのような独特の姿となります。この穂は晩秋から初冬にかけて弾け、綿毛つきのタネを大量に飛ばします。
白うさぎを救った草
ガマの花粉は蒲黄(ほおう)と言い、止血剤になります。その薬効は、かなり古くから知られていて、日本最古の歴史文学書『古事記』内の「因幡(いなば)の白兎」という神話にも出てきます。そこに登場する白うさぎは、毛を全部はがされて赤裸の状態で泣いていました。通りかかった大国主命という神様に教えられ、ガマの花を摘んで寝転ぶと、毛が生えて元通りになったとのことです。
市内の分布状況
市内全域の水辺にごく普通に生育していますが、湿地の埋め立てなどで、昔に比べるとずいぶん少なくなりました。
生育を脅かす要因
- 開発
水辺に多く、今のところ絶滅の心配はありません。しかし、ガマの生える場所は埋め立てや河川改修など、人間活動の影響を受けやすい傾向があるため、油断はできません。
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