イヌナズナ(犬薺)(アブラナ科 イヌナズナ属)
イヌナズナ(犬薺)(アブラナ科 イヌナズナ属)
自生環境
野原、畑地、河川敷 など
原産地
日本在来
特徴
- 日当たりのよい草地や農地周辺に多く生える越年草です。市内では、河川敷で特に多く見られる傾向があります。冬の間は地面にベタっと張りつくロゼットの姿ですが、暖かくなってくると、次第に立ち上がり、花や果実をつけながら、最終的には20センチメートルから30センチメートルほどの草丈になります。
- 花は黄色で直径4ミリメートル程度、花びらは4枚です。果実は平べったい楕円形で、表面には細かい毛がたくさん生えていますが、メイヌナズナという果実が無毛の品種も知られています。ただ市内ではメイヌナズナは今のところ見つかっていません。
- 春の七草のひとつであるナズナと雰囲気が似ているものの食べられないことから、イヌが冠されました。イヌは、否定を意味するイナ(否)が変化したものと考えられています。
ルーペでのぞくと…
イヌナズナの葉は細かい毛が多く、さわるとふわふわもこもこしています。この毛は、途中で放射状に枝分かれして、横から見るとまるでイソギンチャクのような姿をしています。このように放射状に枝分かれする毛を「星状毛」と言います。小さいので肉眼だと見づらいのですが、ルーペなどを使うとよく観察することができます。なお果実の毛は星状毛ではなく普通の短毛です。
市内の分布状況
利根川・江戸川・利根運河のほか、農地周辺に多く生えています。ただし街中にはあまり見られません。
生育を脅かす要因
- 農薬
- 開発
市内全域に分布し、現時点では比較的数も多いのですが、市街化された場所にはほとんど見られません。「都市化を嫌う」性質があるため、今後、個体数の増減に留意が必要です。
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