スズメノエンドウ(雀野豌豆)(マメ科 ソラマメ属)
スズメノエンドウ(雀野豌豆)(マメ科 ソラマメ属)
自生環境
土手、野原、道ばた など
原産地
日本在来
特徴
- 日当たりのよい乾燥した場所に普通に生える1年から越年草です。カラスノエンドウと同じ仲間ですが、それに比べると葉や花、果実が小さくて、全体的に繊細な感じであるため、カラスに対してスズメをあてたのが名前の由来です。
- 春に葉のわきから長い柄をのばし、その先に数個の小さな花を咲かせます。花の大きさは3ミリメートル程度、白っぽい色をしていますが、よく見るとわずかに紫がかっています。
- 果実はいわゆる豆のかたちをしています。さやは長さ1センチメートルほどで、表面には細かい毛がたくさん生えています。中には2個の豆(タネ)が入っています。さやは成熟すると黒くなり、パチンと音を立てて弾けます。
巻きひげで支えあう
スズメノエンドウの葉は、12枚から14枚ほどの細長い「小葉(しょうよう)」が鳥の羽根のようについて、それで1枚の葉をかたちづくっています。先端は巻きひげになっていて、これでつかまりながら、自分の体を支えています。スズメノエンドウが何株も生えている場所では、お互いの巻きひげを絡ませて、支えあいながら茎をのばしていきます。この支えあいはカラスノエンドウにも見られます。
市内の分布状況
市内全域、日当たりのよい場所にごく普通です。
生育を脅かす要因
- 今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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