ヤエムグラ(八重葎)(アカネ科 ヤエムグラ属)
ヤエムグラ(八重葎)(アカネ科 ヤエムグラ属)
自生環境
道ばた、野原、河川敷 など
原産地
日本在来
特徴
- 身近な場所に普通に生える1年から越年草です。茎はやわらかく、あちこちにもたれかかったり折り重なったりしながら、50センチメートルから100センチメートル近くにまでのびていきます。茎や葉には下向きの小さな刺がたくさん生えていて、さわるとザラザラしています。この刺は茎のずり落ち防止に役立っています。
- 4月から6月ごろに、直径1ミリメートルから2ミリメートルほどのとても小さな黄緑色の花を多数咲かせます。花びらは4枚あるように見えますが、合弁花なので根元で全部つながっていて、冠状になっています。このような花びらを花冠(かかん)と言います。
- 果実は直径2ミリメートルほどの球形で、ふつう2個1組となってつきます。熟すと真っ黒になり、かぎづめ状の刺で洋服や動物の体によくくっつきます。
勲章をつくろう!
ヤエムグラは茎や葉に小さな刺が多く、洋服によくくっつきます。また、葉は細長く、6枚から8枚が1か所から放射状に広がるようについて見えます。ちなみに、本当の葉は2枚のみで、あとは托葉と呼ばれる部分が変形して葉のようになったものです。
この部分をちぎり、洋服にぺたんとくっつけると、丸い勲章のできあがり。そのことからクンショウグサという別名もあります。
市内の分布状況
市内全域、環境を問わずどこにでもごく普通に生育しています。
生育を脅かす要因
- 今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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