スギナ(杉菜)(トクサ科 トクサ属)

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ページ番号 1016808 更新日  令和3年5月21日 印刷 大きな文字で印刷

スギナ(杉菜)(トクサ科 トクサ属)

スギナの図鑑

自生環境

土手、畑地、あぜ など

原産地

日本在来

特徴

  • 日当たりの良い場所でごく普通に見られる多年草です。地上部は高さ30cm前後ですが、土の中では地下茎や根を深く長く張り巡らせます。一見たくさんの株があるようでも、じつは地中で全部つながっていることも多く、どこまでが1株なのかを調べるのは容易ではありません。
  • シダ植物なので胞子で繁殖します。春先に出てくる「つくし」は、スギナの胞子を出すための茎(胞子茎)で、頭の部分(胞子嚢穂)から青緑色の粉のような胞子が大量に放出されます。
  • 「つくし」の後に出てくる緑色の部分が、一般に「すぎな」と呼ばれていますが、これはスギナが栄養茎です。「つくし」は胞子を放出するとすぐに枯れますが、「すぎな」は霜が降りるまで出続けます。

 

スギナの画像その1。胞子茎(つくし)。スギナの体の一部で胞子をつくるところ。胞子嚢穂。はかま。栄養茎(すぎな)。スギナの「葉」で光合成をして養分をつくるところ。

スギナの画像その2。土の中で根を長くはりめぐらせている。

スギナの画像その3。ふつうは栄養茎のてっぺんに胞子嚢穂がつかない。ミモチスギナ。栄養茎のてっぺんに胞子嚢穂がついたもの。

ミモチスギナ

スギナは、胞子をつくる茎(胞子茎、つくし)と、養分をつくる茎(栄養茎、すぎな)を別々に出します。そのため、ふつうは栄養茎の先に胞子嚢穂をつけることはありません。ただミモチスギナと言って、まれに栄養茎の先に胞子嚢穂がつくことがあります。ミモチスギナは秋から初冬に出やすく、「つくし」と「すぎな」どっちを出そうか迷った結果、中途半端になったのではないかと考えられます。

市内の分布状況

スギナ自体はどこでも普通に生えていますが、つくしは必ず出るとは限りません。つくしは日当たりの良い野原やあぜなどに出やすい傾向があります。

 

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 今のところ特になし

市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域の野草として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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