カワラニンジン(河原人参)(キク科 ヨモギ属)
カワラニンジン(河原人参)(キク科 ヨモギ属)
自生環境
河川敷、水辺、湿地 など
原産地
日本在来
特徴
- 名前のとおり、河原(河川敷)とその周辺に多く見られる越年草です。ロゼットで越冬した後に茎はぐんぐんのび、花の咲くころには1.5メートル前後に達することもしばしばです。ただ環境によっては50センチメートル以下とコンパクトな姿になることもあります。
- 葉はまるで「野菜のニンジンの葉」のように細かく切れ込み、名前もここから来ています。葉を軽くもむと、薬草のような独特の芳香を感じられます。
- 花は夏の終わりごろから咲きはじめます。小さな筒状花が多数集まって、ひとつの大きな花のようになっています。まるでしおれているかのようにすべての花がうつむいて咲きます。花色は薄い黄色ですが、咲いてから時間が経つと茶色くなり、やがて果実期へと移行していきます。
名前はニンジンだけど
名前にニンジンとつく植物は案外多いものですが、これらは分類上、必ずしも同じ仲間とは限りません。野菜のニンジンはセリ科ですが、生薬の人参(正式な植物名はチョウセンニンジン)はウコギ科です。また、秋の山野を彩るツリガネニンジンはキキョウ科ですし、ここで取りあげたカワラニンジンはキク科です。ニンジンの名を見つけたら、科名も調べてみるとおもしろいかもしれませんね。
市内の分布状況
河川敷に多く生えています。また川沿いの低地にもよく生えますが、市の真ん中を貫く台地部分にはあまり見られません。
生育を脅かす要因
- 開発
- 農薬
- 競合or駆逐
河川改修や護岸整備、湿地の埋め立てなどによる環境悪化の影響を受けやすい植物です。また、背の高い外来植物が繁茂すると、競争に負けて姿を消してしまいます。
外来生物法など
- レッドリスト
千葉県…D(一般保護生物)
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