ミゾコウジュ(溝香薷)(シソ科 アキギリ属)

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ページ番号 1016841 更新日  令和3年6月1日 印刷 大きな文字で印刷

ミゾコウジュ(溝香薷)(シソ科 アキギリ属)

ミゾコウジュの図鑑

自生環境

河川敷、湿地、水辺 など

原産地

日本在来

特徴

  • 湿った草地や水辺に生える越年草です。市内では利根川・江戸川・利根運河の河川敷で特に多く見られます。増水や工事などで表面の土がかき混ぜられる「かく乱」が発芽に重要な役割を果たしており、かく乱後はしばしば大群生となります。
  • 葉は長楕円形で、葉脈が「溝」のように大きくくぼんで、ぼこぼことして見えるのが特徴です。葉をもむと香りがしますが、どちらかといえば悪臭系です。
  • ロゼットで越冬した後に茎が立って、草丈30センチメートルから70センチメートルほどになります。初夏に、薄青紫色の花の穂がつき、花期はがくも紫色に色づきます。がくは花後もそのまま残り、その中に4個のタネが入ります。品種に白い花を咲かせるシロバナミゾコウジュがあると言いますが、現時点では市内では見つかっていません。

ミゾコウジュの画像その1。唇のようなかたちの花。シソ科植物に多く見られる。花の薄青紫色と、がくのやさしい紫色。絶妙な色の組み合わせが美しい。

ミゾコウジュの画像その2。茶色くなったがくを揺すると、中からタネがこぼれ落ちる。

ミゾコウジュの画像その3。ロゼットで越冬する。葉脈は溝のように大きくくぼむため、でこぼこして見える。

日本の野生サルビア

サルビアと言うと、夏・秋花壇を鮮烈な赤で彩るヒゴロモソウを連想する人が多いかもしれません。サルビアは、シソ科アキギリ属の植物の総称で、ラテン語のSalviaをカタカナ読みしたものです。この仲間は世界中に500種以上もある大きなグループで、葉の芳香からハーブとして利用される種も少なくありません。日本には9種が自生していて、ミゾコウジュはその中の1つです。

市内の分布状況

河川敷を主な生育場所としている植物ですが、市内では水辺でわりと普通に見ることができます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 開発
  • 農薬
  • 競合や駆逐

護岸整備、埋め立て、除草剤使用などの影響を受けやすい植物です。また、湿地の乾燥化が進んで、セイタカアワダチソウなどの草やぶになると姿を消してしまいます。

外来生物法など

レッドリスト

  • 千葉県…D(一般保護生物)
  • 環境省…NT(準絶滅危惧)

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