シロバナタカアザミ(白花高薊)(キク科 アザミ属)
シロバナタカアザミ(白花高薊)(キク科 アザミ属)
自生環境
河川敷 など
原産地
日本在来
特徴
- 利根川や江戸川の河川敷では比較的よく見かける草ですが、全国的には限られた地域にしか見られないアザミの一種です。突然大発生したかと思いきや、その翌年にはパタッと姿を消してしまうなど、神出鬼没で消長が激しい傾向があります。
- 冬の間はロゼットの状態で過ごしますが、春になると一気に茎をのばして草丈2メートル近くにもなります。タカアザミのタカ(高)は、この背の高さからきています。越年草なので、花後、タネ飛ばすとともに株は枯れてしまいます。
- 初夏、茎の先に白い花を次々と咲かせます。茎は花の手前でくるんと下を向き、花はうつむき加減で咲きます。アザミの仲間は、総苞の状態も見分けポイントになりますが、シロバナタカアザミの総苞片は短めでくるんと反りかえるのが特徴です。
地域限定の珍しいアザミ
シロバナタカアザミは、北日本から東日本にかけて自生するタカアザミの白花種ですが、花色のほかに、生態にもいくつかの相違点が見られます。最も顕著なのが花期で、タカアザミは秋ですが、シロバナタカアザミは初夏に咲きます。そしてシロバナタカアザミの分布は関東平野などに限られ、かなり珍しいアザミと言えます。なお東海地方には、花色の淡い初夏咲きのタカアザミが知られています。
市内の分布状況
市内では利根川と江戸川の河川敷に分布しますが、毎年同じ場所に発生するとは限らず神出鬼没です。
生育を脅かす要因
- 開発
- 産地限局
河川改修や護岸整備などによる環境悪化の影響を受けやすい植物です。また、全国的に見ても、利根川水系などの限られた地域にしか分布しない珍しい植物です。
外来生物法など
- レッドリスト
千葉県…C(要保護生物)
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