イワニガナ(岩苦菜)(キク科 ニガナ属)
イワニガナ(岩苦菜)(キク科 ニガナ属)
自生環境
林縁、岩場、野原 など
原産地
日本在来
特徴
- 日当たりのよい山野に生える多年草です。同じ仲間でよく似たオオジシバリは比較的湿った野原に多いのに対して、イワニガナは里山環境を好む傾向があります。名前のとおり、石垣のすき間や岩場などにもよく生えます。
- オオジシバリとの一番のちがいは葉のかたちです。オオジシバリの葉は細長いへら形で、びよんびよんとだらしなく垂れる傾向にありますが、イワニガナの葉は丸っこくて、長くのびて垂れさがるようなことはほとんどありません。
- 春、葉わきから高さ10センチメートル程度の花茎をのばし、直径2センチメートルほどの、小さなタンポポのような黄色い花を咲かせます。果実は綿毛がついていて、風の力で遠くまで運ばれていきます。
地面をしばる草
イワニガナはジシバリ(地縛り)とも言います。これは、茎が地を這うようにのびて、節々から根を下ろしていく姿が、まるで地を縛って見えることからきています。野田市に多い仲間のオオジシバリも、イワニガナ(ジシバリ)に比べると大型であることが名前の由来です。その他、まったく別な種類ですが、茎が地を這い節々から根を出すツルヨシやメヒシバも「ジシバリ」の別名を持ちます。
市内の分布状況
市内では稀です。現存を確認できているのは清水公園と野田市駅周辺のみですが、ていねいに探せばもっと見つかるかもしれません。
生育を脅かす要因
- 開発
- 農薬
- 競合or駆逐
理由は不明ですが、なぜか市内では滅多に見られません。そのため、工事や除草剤散布、外来種の繁殖など、些細なことがきっかけとなり、消滅してしまう可能性があります。
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