ニガナ(苦菜)(キク科 ニガナ属)
ニガナ(苦菜)(キク科 ニガナ属)
自生環境
野原、林縁、土手 など
原産地
日本在来
特徴
- 山野の日当たりのよい場所にごく普通に生える多年草で、市内にもかつては普通に生育していたという記録が残っています。しかし都市化を著しく嫌うようで、現在市内ではすっかり珍しいものになりました。
- 茎や葉を傷つけると白い汁が出てきて、これには強い苦みがあります。苦菜の名前もここから来ています。ただし毒は無く、むしろ山菜として利用することができます。
- 春から初夏にかけて、直径1.5センチメートルほどの黄色い花をたくさん咲かせます。花びらが5枚あるように見えますが、花びらのようなもの1枚1枚が舌状花と呼ばれる1つの花です。果実は綿毛がついていて、風の力であちこちへと運ばれていきます。
研究者泣かせのニガナ
ニガナの仲間は変異が多く、その分類学的な位置づけはとても複雑です。研究者間にも意見の違いがあり、学名にその苦労の痕跡が見てとれます。例えばハナニガナ、その学名は省略してもI. dentatum subsp. nipponicum var. albiflorum f. amplifoliumという長さです。これはニガナの亜種(subsp.)のイソニガナの変種(var.)のシロバナニガナの一品種(f.)と言う位置づけを表しています。
市内の分布状況
かつては市内全域で普通に生えていたようですが、現在はすっかり見かけなくなりました。
生育を脅かす要因
- 開発
- 農薬
全国的に見るとありふれた草で、市内でもかつては普通種でした。ただ、現在の市内ではあまり見かけなくなりました。都市化や農薬など人間活動の影響が大きいと考えられます。
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