ニガナ(苦菜)(キク科 ニガナ属)

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ページ番号 1017062 更新日  令和3年5月21日 印刷 大きな文字で印刷

ニガナ(苦菜)(キク科 ニガナ属)

ニガナの図鑑

自生環境

野原、林縁、土手 など

原産地

日本在来

特徴

  • 山野の日当たりのよい場所にごく普通に生える多年草で、市内にもかつては普通に生育していたという記録が残っています。しかし都市化を著しく嫌うようで、現在市内ではすっかり珍しいものになりました。
  • 茎や葉を傷つけると白い汁が出てきて、これには強い苦みがあります。苦菜の名前もここから来ています。ただし毒は無く、むしろ山菜として利用することができます。
  • 春から初夏にかけて、直径1.5センチメートルほどの黄色い花をたくさん咲かせます。花びらが5枚あるように見えますが、花びらのようなもの1枚1枚が舌状花と呼ばれる1つの花です。果実は綿毛がついていて、風の力であちこちへと運ばれていきます。

ニガナの画像その1。春に黄色い花をたくさん咲かせる。葉は茎を抱きかかえるようにつく。

ニガナの画像その2。舌状花は5個から7個程度。総苞は細長い。タネは綿毛がある。花後の総苞は下が少しふくらむ。

ニガナの画像その3。ロゼットで越冬する。秋に花が咲くこともある。

研究者泣かせのニガナ

ニガナの仲間は変異が多く、その分類学的な位置づけはとても複雑です。研究者間にも意見の違いがあり、学名にその苦労の痕跡が見てとれます。例えばハナニガナ、その学名は省略してもI. dentatum subsp. nipponicum var. albiflorum f. amplifoliumという長さです。これはニガナの亜種(subsp.)のイソニガナの変種(var.)のシロバナニガナの一品種(f.)と言う位置づけを表しています。

市内の分布状況

かつては市内全域で普通に生えていたようですが、現在はすっかり見かけなくなりました。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 開発
  • 農薬

全国的に見るとありふれた草で、市内でもかつては普通種でした。ただ、現在の市内ではあまり見かけなくなりました。都市化や農薬など人間活動の影響が大きいと考えられます。

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