カモガヤ(鴨茅)(イネ科 カモガヤ属)

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ページ番号 1017270 更新日  令和3年5月21日 印刷 大きな文字で印刷

カモガヤ(鴨茅)(イネ科 カモガヤ属)

カモガヤの図鑑

自生環境

道ばた、荒れ地 など

原産地

ヨーロッパ

特徴

  • ヨーロッパ原産の多年草で、オーチャードグラスとも呼ばれています。牧草として広く利用されているほか、のり面緑化やゴルフ場の芝生などにも用いられることもあります。繁殖力・環境適応力ともに強く、各地で野生化して繁茂しています。日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されています。
  • 花期は初夏が中心ですが、環境によっては季節に関係なく穂を出すこともあります。開花期の穂は雄しべの葯(花粉が入る袋)が多数ぶら下がり、揺すると煙のように大量の花粉が立ち上ります。イネ科花粉症の原因植物の筆頭に挙げられています。
  • 英語では、穂のかたちをニワトリの足に見立ててcock’s footとも呼ばれます。日本名は英名を訳したものですが、cockを鴨と誤訳したものがそのまま正式名になったと言います。

カモガヤの画像その1。穂は小さなポンポンのような塊になって、それが何個もつく。

カモガヤの画像その2。穂を揺すると煙のように花粉が出る。穂から飛び出ている細長い部分は葯と言う花粉の袋。

カモガヤの画像その3。果実期の穂。タネがこぼれ落ちた後も穂のかたちはしばらくそのままでドライフラワーのようになる。

ボランティアする草?

カモガヤに関する論文を調べると「volunteer weed」という単語が出てきます。これは、一度畑にタネを蒔くと、一部が発芽せずに休眠し、収穫・撤去後、しばらく経ってからそのタネが芽生えてくることを言います。volunteerはボランティアなので、「あれ?」と思いますが、自生作物をvolunteer cropと表記するので、「雑草化、勝手に生えてくる」という意味が近いのかもしれませんね。

市内の分布状況

市内全域、どこにでもごく普通に見られます。特に日当たりのよい乾燥した場所に多く見られます。

市内の分布状況の図

予想される被害

  • 競合or駆逐
  • 花粉症
  • 農業被害

イネ科花粉症の原因植物として筆頭に挙げられる存在です。また高山植物が生えるような場所(亜高山帯など)にも侵入して旺盛に繁殖し、貴重な植生を脅かしています。

外来生物法など

産業管理外来種(法的規制は無し)

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