ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)(サギゴケ科サギゴケ属)
ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)(サギゴケ科サギゴケ属)
自生環境
湿地、あぜ、河川敷 など
原産地
日本在来
特徴
- 湿った野原やあぜなどに多い多年草です。地を這いながら伸びる匍匐枝を出し、節々から根を出して広がっていきます。同じ仲間のトキワハゼは、ムラサキサギゴケにそっくりですが、このような匍匐枝を出すことはありません。従来はゴマノハグサ科に分類されていましたが、DNA解析に基づいた新しい分類ではサギゴケ科として独立したグループになりました。
- 春に直径1.5センチメートルから2センチメートルほどの紫色の花を次々咲かせます。群生している場所ではあたり一面が紫色の花のじゅうたんとなります。花の下唇は、真ん中に黄色やオレンジ色の斑点模様があります。花色の濃淡は株によって異なります。
- 雌しべの先は2つに裂け、蛇が口を開けたような形になっています。ここに花粉がつくと、その刺激で口が閉じます。これはついた花粉を落とさないための技で、柱頭運動と呼ばれます。
トピックスタイトル(特定の種別のクローズアップ)
園芸植物としても
ムラサキサギゴケは花がキレイなため、園芸植物や山野草としても人気があります。典型品のムラサキサギゴケのほか、花色ちがいの品種で、白色のシロバナサギゴケ、ピンク色や赤紫色のモモイロサギゴケも栽培されています。従来、典型品をムラサキサギゴケ、白花品をサギゴケと言いましたが、近年は前者をサギゴケ、後者をシロバナサギゴケと呼ぶようになりつつあります。
市内の分布状況
市内全域、湿った場所にごく普通に見られます。しばしば群生して、春に紫色の花のじゅうたんとなります。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に育つ野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
PDFファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。お持ちでない方は、アドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウで開きます)からダウンロード(無料)してください。
ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
PR推進室
〒278-8550 千葉県野田市鶴奉7番地の1
電話:04-7199-2090
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。