カヤツリグサ(蚊帳吊草)(カヤツリグサ科カヤツリグサ属)
カヤツリグサ(蚊帳吊草)(カヤツリグサ科カヤツリグサ属)
自生環境
畑地、野原、道ばた など
原産地
日本在来
特徴
- 身近な場所にごく普通に生える1年草です。庭先や植木鉢の中に自然と芽生えてくることもあります。コゴメガヤツリやチャガヤツリなど、他のカヤツリグサ類とともにいっしょに生えていることもしばしばです。
- 茎の先端から数本の「花序枝」がのび、その先に黄土色の穂をつけます。遠目になるとまるで線香花火のように見えます。また、葉と同じようなかたちの苞葉が、穂の下に数枚つきます。穂の鱗片は先がややとがった形をしていて、中肋と呼ばれる緑色の部分が少し突き出るのが特徴です。
- 過酷な環境下に生えたものや、秋以降に芽生えたものは、10センチメートル以下の草丈で穂を出すこともあります。花序枝が出ないことも多く、茎の先にちょぼっと穂がつく感じになります。
相性占いで遊べる草
カヤツリ(蚊帳吊)とは、蚊帳を吊ったときの四角形を表したものです。切った茎の両端から真ん中に向かって裂いていくと、四角形ができることに由来します。これを利用した子どもの遊びが相性占いです。まず、茎の片端を持ち、相手に反対側の端を持たせて、同時に両側から裂いて、四角形ができるかで占います。じつはこれ、成功率が低いので、遊びと割り切って楽しんでくださいね。
市内の分布状況
市内全域、身近な場所でごく普通に見られます。同じ仲間のコゴメガヤツリやチャガヤツリとよくいっしょに生えています。
生育を脅かす要因
- 農薬
市内全域にごく普通ですが、除草剤の影響を受けやすい傾向があります。あまり目の敵にせず、地域に育つ野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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