シュロ(棕櫚)(ヤシ科シュロ属)
シュロ(棕櫚)(ヤシ科シュロ属)
自生環境
山林、神社 など
原産地
日本(九州以南)から中国
特徴
- 熱帯の樹木でおなじみのヤシの仲間ですが、比較的寒さに強い部類に入ります。国内では九州より南の地域に自生します。それとは別に、寒冷地以外の広域で野生株が見られますが、これらは栽培からの逃げ出しと考えられます。
- 葉はうちわのようなかたちで大きいものでは直径50cm以上になります。まるでうちわの骨のように細くきれこみ、葉先は折れて垂れる傾向があります。縁に鋭いとげがあるため、工作に使うときは手を切らないように注意をしてください。
- 雄株と雌株があります。どちらも初夏になると、幹の先端部から薄い黄色の花の穂が垂れます。雌株は秋になると丸い果実が青っぽい灰色に熟します。この果実は鳥さんに人気があるようで、鳥によって運ばれたタネがあちこちから芽を出しています。
生活用品や工芸品の素材に
シュロは食用にはなりませんが、生活用品や工芸品をつくるための素材として、活用されてきました。材木は鐘をつくための、撞木(しゅもく)と呼ばれる棒になります。幹の表面を覆う硬い繊維状のものは、葉の根もとが変化したものですが、強度があるため縄やほうきをつくるのに使われます。それから葉を切ったり編んだりすると、さまざまな工作を楽しむことができます。
市内の分布状況
市内全域にたくさん生えています。鳥さんがタネをあちこちに運ぶため、思いがけないところから芽を出すこともあります。
予想される被害
- 駆逐
野田市内で見られるものは、本来の自生ではなく、人が植えたものが野生化して広がったものです。他の在来樹木との間で、場所をめぐる競争が起こる可能性があります。
外来生物法など
その他の総合対策外来種(法的規制は無し)
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