ホソアオゲイトウ(細青鶏頭)(ヒユ科ヒユ属)
ホソアオゲイトウ(細青鶏頭)(ヒユ科ヒユ属)
自生環境
道ばた、荒れ地、畑地 など
原産地
南アメリカ
特徴
- いたるところでごく普通に見られ、大きいものでは草丈が2メートルにも達する大型の1年草です。日本には明治時代に渡来し、その後、農地や荒れ地の環境で爆発的に広がりました。ヒユの仲間はたくさんの種類が外来種として日本にやってきていますが、その中でも最も繁茂しているもののひとつと言えます。
- 葉は緑色でやや細長いひし形です。葉先はとがり、イヌビユのようにはへこみません。茎はまっすぐ立ちあがりますが、多数枝分かれして広がり、全体像が円錐形になります。
- 夏から秋にかけて、緑色の細い花の穂を株いっぱいに咲かせます。花の穂は短い枝を多数つけて複雑な形となります。穂の色はふつう緑色ですが稀に赤紫色のことがあり、これをムラサキアオゲイトウと呼びます。
牛ふんとともに広がったか
牛ふんはとても優秀な肥料として、畑に使われています。ところが牛ふんを使うことで、一気に広がった外来種が存在すると指摘されています。輸入された飼料の中には、いろんな雑草のタネが混じっています。多くは、牛のお腹を通る過程で死滅しますが、強い刺激で目覚めを促され、むしろ発芽率がアップする種類もあると言われています。ホソアオゲイトウもそのひとつと考えられています。
市内の分布状況
市内全域、どこにでもごく普通に見られます。
予想される被害
- 駆逐
- 農業被害
農地でかなり繁茂しているため、農作物への影響が懸念されます。種子生産力が強く、1つのタネの寿命が長くて砂粒のように細かいため、一度侵入すると根絶は大変です。
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