ヒメミソハギ(姫禊萩)(ミソハギ科 ヒメミソハギ属)
ヒメミソハギ(姫禊萩)(ミソハギ科 ヒメミソハギ属)
自生環境
水田、湿地 など
原産地
日本在来
特徴
- いわゆる「水田雑草」のひとつで、水田とその周辺が主な生育場所となっています。高さ10センチから30センチほどの1年草ですが、出現時期や周囲の環境に応じて、草丈は柔軟に変動します。
- 細長い葉が2枚ずつ向かい合わせになり、上から見ると十字に見えるようなつきかたをしています。枝を分けないまま開花結実を済ませることもありますが、よく育つと多数の枝を出し、まるでクリスマスツリーを思わせるような円錐形の枝ぶりとなります。
- 葉のわきに小さな花や果実をびっしりとつけます。花は直径約1.5ミリメートルと極小サイズで、肉眼での観察はなかなか大変ですが、よく見ると4枚の花びらがちゃんとついています。果実は丸く、熟すと真っ赤になり、中のタネの粒も目立ってまるでザクロの実のようになります。
絶滅危惧種予備軍
自然を大切に、そう言われてずいぶん経ちます。しかし現在も、環境負荷の大きい状態が続いていて、生きものたちの減少も歯止めがかかっていません。数年前まで雑草のような存在だったものが気づいたら、という現象も現在進行形です。ヒメミソハギもそのひとつです。今のところ市内では比較的ふつうですが、全国的には急減しているとのことで、今後の動向が気になります。
市内の分布状況
市内全域に分布し、水田のまわりに多く生えています。
生育を脅かす要因
- 農薬
- 競合
- 開発
市内では比較的普通に見られますが、全国的には減少傾向なので、油断は禁物です。外来種との競争、湿地の埋め立て、過度の農薬散布などが、減少リスクとなります。
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