ヒメミソハギ(姫禊萩)(ミソハギ科 ヒメミソハギ属)

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ページ番号 1024116 更新日  令和元年10月10日 印刷 大きな文字で印刷

ヒメミソハギ(姫禊萩)(ミソハギ科 ヒメミソハギ属)

ヒメミソハギの図鑑

自生環境

水田、湿地 など

原産地

日本在来

特徴

  • いわゆる「水田雑草」のひとつで、水田とその周辺が主な生育場所となっています。高さ10センチから30センチほどの1年草ですが、出現時期や周囲の環境に応じて、草丈は柔軟に変動します。
  • 細長い葉が2枚ずつ向かい合わせになり、上から見ると十字に見えるようなつきかたをしています。枝を分けないまま開花結実を済ませることもありますが、よく育つと多数の枝を出し、まるでクリスマスツリーを思わせるような円錐形の枝ぶりとなります。
  • 葉のわきに小さな花や果実をびっしりとつけます。花は直径約1.5ミリメートルと極小サイズで、肉眼での観察はなかなか大変ですが、よく見ると4枚の花びらがちゃんとついています。果実は丸く、熟すと真っ赤になり、中のタネの粒も目立ってまるでザクロの実のようになります。

ヒメミソハギの画像その1。とても小さな4枚の花びらがある。葉わきに花をたくさん咲かせるが、とても小さいため見つけづらい。

ヒメミソハギの画像その2。茎は多数枝分かれする。果実本体。がく。果実はがくに包まれている。

ヒメミソハギの画像その3。葉は明るい緑色で毛は無い。葉の根もとは茎を抱きかかえるようにつく。寒くなると、果実と葉が真っ赤に色づく。

絶滅危惧種予備軍

自然を大切に、そう言われてずいぶん経ちます。しかし現在も、環境負荷の大きい状態が続いていて、生きものたちの減少も歯止めがかかっていません。数年前まで雑草のような存在だったものが気づいたら、という現象も現在進行形です。ヒメミソハギもそのひとつです。今のところ市内では比較的ふつうですが、全国的には急減しているとのことで、今後の動向が気になります。

市内の分布状況

市内全域に分布し、水田のまわりに多く生えています。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 農薬
  • 競合
  • 開発

市内では比較的普通に見られますが、全国的には減少傾向なので、油断は禁物です。外来種との競争、湿地の埋め立て、過度の農薬散布などが、減少リスクとなります。

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