アゼガヤ(畔茅)(イネ科 アゼガヤ属)

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ページ番号 1024361 更新日  令和元年11月7日 印刷 大きな文字で印刷

アゼガヤ(畔茅)(イネ科 アゼガヤ属)

アゼガヤの図鑑

自生環境

水田、あぜ など

原産地

日本在来

特徴

  • 湿った場所に多く生える1年草で、名前のとおりあぜ道にたくさん生えています。しばしば群生して、最盛期にはあぜ道が赤紫色に彩られるほどです。ただ近年は、地域によっては減ってきているところもあるという話を耳にします。
  • 草丈は30センチから70センチほどですが、草刈りや水の量など環境の変化に応じてかなり変動します。晩秋に芽生えたものは10センチ程度で穂を出していることも珍しくありません。
  • 穂の出ていない時期は、他のイネ科植物とそっくりで見分けは困難を極めますが、穂が出れば一目瞭然です。穂は赤紫色で、まばらなブラシのようなかたちをしています。タネを落として枯れた後も軸が残り、ブラシのかたちを保っているため、枯れた状態からもある程度は見分けられます。

アゼガヤの画像その1。穂はブラシのようなかたちでよく目立つ。

アゼガヤの画像その2。果実期の穂。タネは熟し、すでに地面へと落ち始めている。冬の枯れ姿。もはや軸のみだが、ブラシ状のかたちを保っている。

アゼガヤの画像その3。朝露をつけて輝く晩秋のアゼガヤ。あぜを赤紫色に染めるアゼガヤの群生。

晩秋のあぜ道で輝く

あぜ道にアゼガヤの穂が目立つころには、朝晩の空気もずいぶん冷たくなってきます。これにより空気中の水蒸気が冷やされて、草木や地物についたものが朝露です。朝露の水滴を身にまとった草が朝日を浴びると、キラキラと輝いてとても美しいものです。アゼガヤのほかにも、葉の撥水性が高く、毛や芒が多いイネ科植物は、丸い水滴ができやすく、きれいに輝く傾向があります。

市内の分布状況

市内全域に分布。水田のまわりで、ごく普通に見ることができます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

・農薬

水田周辺でごく普通に見られ、今のところ絶滅の心配はありません。ただし、今後のちょっとした環境の変化が引き金となって急減する可能性もあるので動向には留意が必要です。

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