ノボロギク(野襤褸菊)(キク科キオン属)
ノボロギク(野襤褸菊)(キク科キオン属)
自生環境
畑地、野原、公園 など
原産地
ヨーロッパ
特徴
- 強靭な繁殖力と環境適応力の持ち主で、世界中に広がっている1から越年草です。国内には明治初期に渡来し、以降一気に全国へと広がって、今やいつでもどこでも見られる身近な草のひとつとなっています。
- よく育ったものでは草丈50センチほどになりますが、周囲の環境に応じて大きく変動します。季節に関係なく発芽して育ち、花や果実も1年じゅう見られます。総苞片の先はふつう黒くなりますが、気温の高い時期には黒色が目立たないこともあります。
- 情報が少ないためはっきりしませんが、全草にセネシオニという毒成分を含み、誤って食べると中毒を起こす可能性があります。口にしない限りは大丈夫ですが、どこにでも生えている草なので、作物や山菜の収穫時に混入しないよう気をつけたいところです。
ボロボロな菊でボロギク
ノボロギクは漢字で書くと「野襤褸菊」。そう、野原に生えるボロギク(襤褸菊)の意味です。ボロギクは、沢沿いに生えるサワギクの別名。サワギクは薄暗くてジメジメとした山道に咲く、なかなか可憐な花です。ところがどうも、昔の人はこの花が咲き乱れる様子を見て、まるでボロ切れが集まっているようだ、と連想したみたいです。それでボロギクなる気の毒な名前がつけられました。
市内の分布状況
市内全域、身近な場所でごく普通に見られます。
予想される被害
- 駆逐
- 農業被害
今や世界じゅうに広がるほどの、強靭な繁殖力と環境適応力の持ち主です。除草剤への耐性も身につけているため、農地周辺で特に元気に、はびこっています。
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