コナラ(小楢)(ブナ科コナラ属)
コナラ(小楢)(ブナ科コナラ属)
自生環境
山林
原産地
日本在来
特徴
- クヌギとともに、平地の雑木林を構成する基本樹種のひとつです。樹高が20メートルにもなる落葉高木で、落ち葉は豊かな土をつくるもととなり、樹皮から出る樹液が多くの虫さんの命を支えています。また良質の薪となり人々の暮らしをも支えてきました。
- 花期は春で、新しい葉の展開と同時に開花します。雌雄同株ですが、花は雄花と雌花に分かれます。うち遠目からでもよく目立つのが雄花の穂。穂は垂れさがり、わずかな風でもよく揺れて花粉を大量に飛ばします。一方の雌花は枝先の葉のわきにつきますが、とても小さくて観察にはルーペが必要です。
- 果実はいわゆるどんぐりです。開花したその年の秋に実る「1年型」で、帽子の部分にはうろこのような模様があります。どんぐりは、立派なタネですので、土の上に落ちると発芽します。ただ乾燥すると発芽率は極端に悪くなります。
人々の暮らしを支えた
薪が生活必需品だった時代、人と雑木林は持ちつ持たれつの関係でした。人は雑木林の中から、必要な分だけ伐採。その後芽吹きが起こって、木は再生します。これを繰り返すことで木々は順次更新され、全体として良好な雑木林が維持されました。これを「萌芽更新」と言います。薪が使われなくなった現代、雑木林は放置され、荒れたり、宅地化されたりして危機的状況にあります。
市内の分布状況
雑木林の基本樹種ではありますが、樹液を出すほどに成熟した木はそんなに多くはありません。
生育を脅かす要因
- 開発
市内のコナラは大半が樹齢の若い木で、樹液レストランができるほどのものは少数派です。山林そのものの開発や、大きくなる前に伐採されてしまうなどの理由が考えられます。
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