イヌツゲ(犬黄楊)(モチノキ科モチノキ属)
イヌツゲ(犬黄楊)(モチノキ科モチノキ属)
自生環境
山林、岩場 など
原産地
日本在来
特徴
- 名前にツゲとあり、枝葉の雰囲気もどことなく似ていますが、ツゲ科のツゲとはまったくの別物です。山地の岩場などに自生していますが、庭園にも広く栽培されています。野生株の樹高は5メートルほどですが、刈りこみによって自在に調整可能で、盆栽にすることもできます。
- 雌雄別株で、いずれも6月から7月頃に薄い緑色の小さな花を咲かせます。雌株は花後に直径5ミリメートルほどの丸い果実ができ、秋になると真っ黒に熟します。鳥さんが果実を食べてタネを運ぶため、いたるところで野生化しています。
- 古くから庭木の定番で、さまざまな栽培品種が知られています。そのひとつマメツゲは、ぷっくりとした光沢のある葉をつけます。また新芽が黄色く輝くキンメツゲのほか、斑入りの葉をつける品種などもあります。
刈りこんでいろんな樹形に
イヌツゲは芽吹く力がとても強く、刈りこみによく耐えます。しかも刈りこめば刈りこむほど、細かく枝分かれするようになり、樹形を整えやすくなります。生垣に最適で、まめに刈りこむことで、ブロック塀のように見事な「緑の壁」をつくることも可能です。またこの性質を活かし、動物などいろんなかたちの樹形をつくる「トピアリー」という楽しみかたもあります。
市内の分布状況
市内全域で普通に見られます。ただ栽培からの野生化もあり、本当の自生かどうかの判断は難しいです。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内に分布するものは、真の自生かどうかはっきりしません。庭木として栽培され、鳥さんがあちこちにタネを運ぶため、栽培からの野生化も相当にあると考えられます。
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