ウツギ(空木)(アジサイ科ウツギ属)
ウツギ(空木)(アジサイ科ウツギ属)
自生環境
林縁、水辺 など
原産地
日本在来
特徴
- 林縁や川岸に自生するほか、土地の境目を示す木として畑の境界などに植栽される落葉低木です。株もとから細い幹を何本も出して株立ち状になり、高さは1メートルから3メートルに達します。葉の裏や柄、新しい枝(1年目)には、星状毛と呼ばれるかさぶたのような微細な毛が多く生えています。
- 5月から6月ごろ、枝先に白い花の穂をつけます。花つきが良いため、最盛期には枝全体が白い花に包まれます。花の蜜や花粉を求めて多くの昆虫がやってきます。果実は直径5ミリメートルほどで、ツンととがった花柱の名残が目立ちます。この中には小さなタネがびっしりと詰まっています。
- 枝の中は空洞になっていて、ウツギ(空木)の名前の由来はここから来ています。樹皮は縦長の長方形に亀裂が入り、やがて短冊のようなかたちにめくれていきます。
卯の花とも呼ばれる
ウツギの花は旧暦の4月、つまり卯月のころに咲くことから「卯の花(うのはな)」とも呼ばれます。そして卯の花が盛りのころに続く長雨を、「卯の花腐し(うのはなくたし)」と言います。
ちなみに、「おから」は、豆腐の製造過程で生じる白いしぼりかすですが、またの名を「卯の花」とも言います。これはおからを白いウツギの花に見立てた呼び名です。
市内の分布状況
市内全域で見られます。畑地では、土地の境界木としてよく植えられています。
生育を脅かす要因
- 競合
- 荒廃
- 開発
今のところ数は多いのですが、林の縁の環境は、外来種の繁茂、笹の繁茂、過度な伐採・山林開発などの影響を受けやすい傾向にあります。そのため油断は禁物です。
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