イロハモミジ(いろは紅葉)(ムクロジ科 カエデ属)
イロハモミジ(いろは紅葉)(ムクロジ科 カエデ属)
自生環境
山地の林内
原産地
日本在来
特徴
- 日本のカエデは約25種ありますが、その代表選手ともいえるのがイロハモミジです。山地に多く見られる落葉高木ですが、美しい紅葉を楽しむために、庭や公園にもよく植えられます。また盆栽としても人気があります。
- 葉は直径5センチメートル前後で、手のひら状に深く切れ込みます。切れ込みの数は葉によって若干異なりますが、かたちは整っていて左右対称になっていることが多いものです。秋の終わりになると鮮やかに紅葉しますが、ときに黄葉となることもあります。
- 4月頃、芽吹きと同時に開花します。外側の真っ赤ながくが、よく目立ちます。花びらも5枚ありますが、がくよりも小さく薄い黄色であまり目立ちません。タネには細長い翼があり、2個1組となってつきます。成熟すると分離し、翼で風に乗って遠くへと運ばれていきます。
モミジとカエデの由来
草木が色づくことを、古い言葉で「もみづ」と言いました。モミジという呼び名は、この「もみづ」から来ています。草の葉が赤や黄色に染まることを種類に関係なく「草もみじ」と呼ぶのも、おそらくこれが大きく関係していると考えられます。一方で、イロハモミジの仲間は、総称してカエデと言います。これはカエルデ(蛙手)の意味で、葉のかたちがカエルの手に似ていることにちなみます。
市内の分布状況
林の中でよく見かけますが、本当の自生はどうかは、はっきりしません。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
庭や公園によく植えられるため、市内のものの大半はそこからの野生化株と考えられます。真の自生があるかは不明ですが、現時点では見守る程度で問題なさそうです。
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