ニッケイ(肉桂)(クスノキ科 クスノキ属)

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ページ番号 1025519 更新日  令和2年3月16日 印刷 大きな文字で印刷

ニッケイ(肉桂)(クスノキ科 クスノキ属)

ニッケイの図鑑

自生環境

林内、神社 など

原産地

日本在来

特徴

  • 分布の本拠地は中国ですが、国内でも九州から沖縄の一部に「本物の野生株」があります。一方で香辛料や薬用として利用するために、江戸時代から栽培されてきました。野田市で見られるものは植栽されたもの、または、そこからタネで広がって野生化したものです。
  • 常緑樹で樹高は10メートル以上になります。クスノキやシロダモに雰囲気が似ていますが、葉は幅が狭くて、先が長くのびるため、細長い感じがします。またシロダモのように新芽がふわふわの毛に覆われることはありません。葉裏は白っぽい色です。
  • 初夏に小さな黄緑色の花を咲かせます。花びらの部分は花後に脱落しますが、筒状になったがくの部分は残り、その先にやや細長い球形の果実がつきます。果実は冬に黒く熟します。

ニッケイの画像その1。5から6月ごろ、小さな黄緑色の花を咲かせる。花びらは6枚。

ニッケイの画像その2。筒状のがく。がくの縁はギザギザ。果実は筒状のがくの先につく。葉は常緑。深緑色で表面に光沢がある。

ニッケイの画像その3。葉の裏側は白っぽい。葉は細長く、先は長くとがる。

お菓子や胃薬などに

お菓子でおなじみのシナモンは、東南アジアに分布するセイロンニッケイの樹皮からつくった香辛料です。じつはニッケイも同じ仲間で、同様に香辛料としてお菓子の風味づけに使われています。ニッケイのほうが寒さに強いため、和菓子によく使われ、ニッキの愛称でも親しまれました。また、ニッケイの根の皮や、仲間のシナニッケイの樹皮は、ケイヒ(桂皮)と呼ばれ、胃薬などに使われます。

市内の分布状況

自然分布域外なので自生しません。たまに栽培され、実生で広がった幼木が、周辺にわずかに見られます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

環境省の準絶滅危惧となっていますが、これは南西諸島などの自然分布域に自生するものについてです。市内でたまに見られるものは栽培由来の「国内外来種」です。

レッドリスト

千葉県:該当なし
環境省:NT(準絶滅危惧)

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