ウラシマソウ(浦島草)(サトイモ科テンナンショウ属)

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ページ番号 1026562 更新日  令和3年5月24日 印刷 大きな文字で印刷

ウラシマソウ(浦島草)(サトイモ科テンナンショウ属)

ウラシマソウの図鑑

自生環境

山林、野原、神社 など

原産地

日本在来

特徴

  • 雑木林とその周辺に多く、地中に大きな「いも」をつくる多年草です。古くは「いも」を飢饉の時にさらして食べたと言いますが、毒性が強くて危険なためマネは厳禁です。
  • 春にツノのようなかたちの芽が出ます。やがて芽の先が開いて花と葉が顔を出して数日のうちに開花に至ります。芽吹きの段階で花がない場合は、その年は開花しません。雌雄別株ですが、性別は固定されておらず、株の体力が充実していると雌花が、そうでもないときは雄花が咲きます。雌花が咲いたときは、秋に赤いトウモロコシのような果実ができます。
  • 葉のかたちは特殊で、専門的には「鳥足状複葉」と呼ばれます。株もとから葉柄が40センチメートルから50センチメートルほどにのび、その先が左右に分かれて、細長い小葉が何枚もつきます。「茎と複数の葉」があるようにも見えますが、じつはこれ全部で1枚の葉なのです。

ウラシマソウの画像その1。付属体。仏炎苞から長くのびる。これで1枚の葉。仏炎苞。花は仏炎苞の中に咲く。やがてツノの先から、花と葉が同時に顔を出す。春にツノのような芽を出す。

ウラシマソウの画像その2。雄花/雌花。雄花と雌花どちらが咲くかは年によってちがう。雌花が咲いたときは、とうもろこしのような姿の果実ができる。

ウラシマソウの画像その3。果実は真っ赤に熟す。タネから育った子株。ここから花が咲くまでに何年もかかる。

浦島太郎の釣り竿の正体

 花がまるで浦島太郎が釣り糸を垂らしているように見えることから、浦島草の名がつけられました。花時に外から見える、茶色っぽい蛇の頭のような部分は「仏炎苞」で、本当の花はその中で咲いています。仏炎苞の中には太い「軸」があり、花は軸の表面についています。軸の先は「付属体」という部分につながり、仏炎苞の口から長くのび出ます。この付属体こそが釣り竿の正体です。

市内の分布状況

市内全域に分布。林とその周辺に普通に見られます。山林伐採後、突然大発生することもあります。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 荒廃

とても丈夫な草で、今のところは普通種です。しかし林は、ササ類の繁茂や不法投棄などで荒れてしまっている場所が多く、取り巻く環境はあまり良好とは言えません。

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