エゾノギシギシ(蝦夷の羊蹄)(タデ科ギシギシ属)
エゾノギシギシ(蝦夷の羊蹄)(タデ科ギシギシ属)
自生環境
野原、土手、道ばた など
原産地
ヨーロッパ
特徴
- 明治時代の終わりに北海道で発見されたことから、エゾノギシギシと名がつきますが、在来種ではなくヨーロッパから来た外来種です。特に寒さに強いことから、山岳地帯に多く入んでどんどん増え、現地の希少な植物群落を脅かしています。市内でも堤防周辺や牧草地などに多く見られます。
- ヒロハギシギシと言う別名もあるとおり、株もとにつく葉はとても大きく幅が広いのが特徴です。また葉の裏側をさわるとザラザラと感じます。これは葉裏の葉脈上に毛のような細かい突起がびっしりとあるためです。葉脈や茎はしばしば赤くなります。
- 果実期の花被片は縁がギザギザして刺のようになっています。粒体は3枚の花被片のうち1枚にだけあります。果実が成熟してくると、穂全体が赤茶色に色づきます。
エゾノギシギシ系の雑種
ギシギシの仲間の雑種のうち、エゾノギシギシをかた親とするものとしては、ギシギシモドキ(×ギシギシ)、ノハラダイオウ(×ナガバギシギシ)、アレチエゾノギシギシ(×アレチギシギシ)、コエゾノギシギシ(×コギシギシ)などがあります。上高地などでは絶滅危惧種ノダイオウと交雑して、トガマダイオウという雑種をつくり、ノダイオウの存在を脅かす恐れがあると指摘されています。
市内の分布状況
市内全域にあり、利根川や江戸川の堤防とその周辺で特に多く見られます。
予想される被害
- 農業被害
- 交雑
根が太くて頑丈なため、農地に一度侵入すると除去するのは大変です。またギシギシの仲間は交雑しやすく、在来種との間にさまざまな組み合わせの雑種ができています。
外来生物法など
その他の総合対策外来種(法的規制は無し)
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