ブタナ(豚菜)(キク科エゾコウゾリナ属)
ブタナ(豚菜)(キク科エゾコウゾリナ属)
自生環境
道ばた、公園、野原 など
原産地
ヨーロッパ
特徴
- 全体の雰囲気がタンポポに似ている多年草で、日当たりが良く乾燥した草原を好みます。環境適応力がとても強く、どんな場所でも育つことから、世界じゅうに広がっています。特に寒さに強く、希少な高山植物が生える高山帯にまで入りこむことから、生態系への影響が心配されています。
- 葉は株もとに放射状に広がります。ギザギザと切れ込みが入ってタンポポに似ていますが、タンポポのように葉先はとがらず、肉厚で毛深い傾向があります。とても踏まれ強く、草刈りされてもすぐに復活できるパワーを持っています。
- 春から夏にかけて、茎が長くのび、その先に黄色いタンポポのような花を咲かせます。タンポポの茎は枝分かれしませんが、ブタナの草はいくつも枝分かれします。
タンポポにそっくり?
1933年に札幌で採集された標本が国内初の野生化株の記録と考えられます。札幌の株は、タンポポモドキという名前で報告されました。翌1934年に六甲山(兵庫県)でも採集され、こちらはフランス語名を直訳したブタナという名前がつけられ、現在はブタナが標準和名となっています。タンポポモドキという名前をつけたくなるくらい、タンポポそっくりに見えるということでしょうね。
市内の分布状況
道ばたや公園の芝地など、身近な場所に生え、最近数が増えつつあります。
予想される被害
- 駆逐
適応力・繁殖力ともに強く、高山など希少植物の生育空間にまで侵入しています。市内でも芝地を中心にかなり増えてきており、地域の植生に悪影響を与える可能性があります。
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