ニワウルシ(庭漆)(ニガキ科ニワウルシ属)
ニワウルシ(庭漆)(ニガキ科ニワウルシ属)
自生環境
河川敷、水辺、林内 など
原産地
中国
特徴
- シンジュ(神樹)とも呼ばれます。日本には明治時代の初めに渡来し、成長が早く育てやすいこともあり、街路樹や庭木として栽培されていました。名前のニワウルシは雰囲気がウルシに似ていて庭に植えられることにちなみます。
- 一方で増える力がとても強く各地で野生化しています。特に河川敷に多く見られます。葉痕(葉がついていた痕)がとても大きく目立つのが特徴のひとつで、冬期はさらに存在に気づきやすくなります。樹高は10メートルから25メートルほどになります。
- 雌雄別株です。雌株は花後、枝先に細長く平べったい果実を多数つけます。平べったい部分は翼(よく)で、よく見ると中心付近に小さな点が1つあります。タネはその中に1個入っています。果実は翼で風を受け、回転しながら遠くへと運ばれていきます。
ニワウルシの用途は?
ニワウルシが日本に渡来したのは明治時代初めのこと。とても成長が早くて丈夫なため、街路樹や公園樹として植えられてきました。また樹皮や根は殺虫剤の原料としても利用されました。
ヤママユ科のシンジュサン、そしてそこから生まれた飼育品種のエリサンは、まゆから「絹糸」が採れます。これらの幼虫はニワウルシの葉を食べるため、エサ用に栽培されることもあります。
市内の分布状況
市内全域のいたるところで目にしますが、特に数が多いのは河川敷です。
予想される被害
- 駆逐
タネでよく増え、成長も早いため、あちこちで野生化しています。「ニワウルシの林」もできていますが、これは地域本来の植生ではないため、生態系への影響が心配されます。
外来生物法など
重点対策外来種(法的規制は無し)
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