カントウヨメナ(関東嫁菜)(キク科シオン属)

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ページ番号 1028193 更新日  令和3年5月27日 印刷 大きな文字で印刷

カントウヨメナ(関東嫁菜)(キク科シオン属)

カントウヨメナの図鑑

自生環境

野原、あぜ、水辺 など

原産地

日本在来

特徴

  • 田のあぜなど、日当たりのよい湿った場所にごく普通に生える身近な野菊のひとつです。地下茎を横に張りめぐらせながら増えていくため、しばしば群生します。ふつう草刈りなどによって草丈が30センチメートル以下に抑えられていることが多いのですが、草むらの中などで奔放に育つと1メートル近くになることもあります。
  • 東海地方以西に分布するヨメナ(A. yomena)にそっくりですが、それに比べると葉の色が明るめで、質感も薄っぺらい感じがします(ヨメナの葉は厚みがある)。ヨメナ、カントウヨメナとも新芽は山菜として食べることができます。
  • 夏から秋にかけ、茎の先に直径3センチメートルほどの花を咲かせます。舌状花の色はふつう薄紫色ですが、色の濃淡には個性があります。市内には舌状花の先が深く切れ込んだ「チョクザキ型」と呼ばれるタイプのものが見られることがあります。

カントウヨメナの画像その1。舌状花はふつう薄紫色。筒状花の集まり/舌状花。茎はあまり枝分かれしない。総苞。

カントウヨメナの画像その2。冠毛(綿毛)。冠毛の長さは0.25ミリメートルほど。タネはまるで皿に盛りつけたように平べったく並ぶ。

カントウヨメナの画像その3。芽吹いたばかりの春の葉は食用になる。葉の質感は比較的薄い。葉の縁はギザギザするが、あまり深くは切れ込まない。

関東地方限定の野菊

関東地方に住んでいると、カントウヨメナは最もよく見かけるなじみ深い野菊のひとつです。そのためなかなか意識しづらいのですが、じつは世界的に見ると、日本の関東地方周辺だけにしか自生していない激レアな野草なのです。ヨメナの仲間は地域によって生える種類が異なっており、東海以西の西日本にはヨメナが、九州南部から沖縄にはコヨメナが生えています。

市内の分布状況

市内全域、日当たりの良い湿った場所に普通に見られます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 農薬

市内では今のところ数も多く、消滅の心配はありませんが、身近な野の花としてやさしく見守りたいところです。生育場所の関係で、農薬の影響を受けやすいため留意が必要です。

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