ウシノシッペイ(牛の竹篦)(イネ科 ウシノシッペイ属)
ウシノシッペイ(牛の竹篦)(イネ科 ウシノシッペイ属)
自生環境
野原、河川敷、水辺 など
原産地
日本在来
特徴
- 湿った野原に生え、地下茎をはりめぐらせながら広がり、しばしば群生します。市内では利根川や江戸川などの河川敷でよく見られます。茎は高さ1メートルくらいになり、葉のつけ根には長い毛があります。ただとても地味でほかの草に紛れてしまいがちなため、穂の無い時期に見つけるのは難しいかもしれません。
- 夏から秋にかけて、茎の先や葉のわきから、長さ5センチメートルから8センチメートルほどの先がとがった細い棒のような穂を出します。小穂には「柄のある小穂」と「柄の無い小穂」の2つがあり、どちらも軸にぴったりとくっついています。穂が熟すと、色は茶色っぽくなるものの、かたちはほとんど変化しません。
- 竹篦(しっぺい)は、竹でできた長い棒のことで、禅の修行でよく使われています。特徴的な穂のかたちを牛追い用の竹篦に見立てたのが名前の由来です。
センチピードグラスとは別物
暖地の芝生に使われるセンチピードグラス。東南アジアを中心に分布する植物で、近年は水田のあぜの芝生としても使われるようになり、見かける機会が増えてきました。茎が地を這うムカデを連想させることからムカデシバ、穂がウシノシッペイに似ることからチャボウシノシッペイとも呼ばれます。ただ分類上はイネ科チャボウシノシッペイ属で、ウシノシッペイとはまったく別の種類です。
市内の分布状況
市内全域に分布し、湿った場所に生えています。
生育を脅かす要因
- 競合
- 乾燥化
近年は土地の乾燥化が進み、ウシノシッペイの生育に適した場所が少なくなりつつあります。残された場所でも外来種の繁茂が目立ち、厳しい逆境にさらされています。
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