ノジスミレ(野路菫)(スミレ科スミレ属)
ノジスミレ(野路菫)(スミレ科スミレ属)
自生環境
道ばた、野原、土手 など
原産地
日本在来
特徴
- 平地の人里近くの日当たりのよい場所に生える多年草です。ただひとつの株の寿命は数年程度と比較的短めです。乾いた芝地を好む一方で、アリがタネをあちこちに運ぶため、道ばたのアスファルトのすき間から育っている姿もよく見かけます。
- 3月から4月ごろ、スミレよりも一足先に開花します。花は直径1.5センチメートルほどで青紫色、花びらはやや波打つような感じです。花色の濃淡には個体差があり、ごく稀にシロノジスミレという純白の花をつけるものもあります。花は香りが強く、最盛期にはあたりが甘い香りに包まれるほどです。側弁のつけ根はふつう無毛ですが、毛があるオトコノジスミレと言う品種もあります。
- 果実は熟すと上を向き、皮が3つに開きます。皮はボート状にくぼみ、そこにタネがぎっしりと詰まっています。この皮は次第に閉じていき、中に詰まったタネを押し出していきます。
秋に咲くこともある
スミレの仲間の多くは春咲きで、それ以外の季節は「閉鎖花」と呼ばれるつぼんだまま開かない花を次々と立ちあげます。ノジスミレもその傾向がありますが、10月から12月頃に小春日和とでも言うようなポカポカ陽気の日が続くと、春と同じような青紫色の花を開くことがあります。また真冬にも陽だまりで返り咲きをすることがあり、これを俳句の世界では「寒菫」と表現することもあります。
市内の分布状況
市内全域に分布しています。堤防など、日当たりの良い草地に多く生えています。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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