カントウタンポポ(関東蒲公英)(キク科タンポポ属)
カントウタンポポ(関東蒲公英)(キク科タンポポ属)
自生環境
土手、野原 など
原産地
日本在来
特徴
- ときどき草刈りが行われるような日当たりのよい野原に生える多年草です。市内では利根川や江戸川、利根運河など堤防草地で、シナノタンポポやトウカイタンポポといっしょに生えている姿をよく見かけます。
- カントウタンポポの花期は春のみです。ただ秋にぽかぽか陽気が続くと、返り咲きをすることもあります。花色は明るい黄色ですが、ときに白っぽい花を咲かせる株があり、ウスジロタンポポと呼ばれています。
- タンポポの仲間を見分けるポイントのひとつが総苞です。カントウタンポポの場合、総苞外片の長さは総苞全体の半分ほどで、先には角ばった突起があります。総苞外片は上を向いて総苞にぴったりとくっつきますが、果実期には少し開くこともあります。総苞は明るい緑色です。
野田の在来タンポポ
在来タンポポは、地域によって分布する種類が異なり、カントウタンポポは関東平野を代表するものです。そのため野田市で見られる在来タンポポもカントウタンポポが中心となります。他にも、関東北部・甲信越・北陸に分布するシナノタンポポ、関東南部から東海を中心に分布するトウカイタンポポもあります。また国内外来種として西日本に分布するシロバナタンポポもたまに見かけます。
市内の分布状況
市内では利根川、江戸川、利根運河の堤防とその周辺に分布しています。
生育を脅かす要因
- 競合
- 開発
- 交雑
市内では堤防の斜面に自生しますが、近年ここも外来タンポポに置き換わりつつあります。また外来タンポポとのの交雑も進んでおり、このままだと絶えてしまうかもしれません。
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