クサフジ(草藤)(マメ科ソラマメ属)
クサフジ(草藤)
自生環境
林縁、野原、土手 など
原産地
日本在来
特徴
- 川べりの草地や林縁などに生えるつる性の多年草です。茎はやらわかく、草むらに覆いかぶさるようにのびていきます。葉の先が巻きひげになっていて、この巻きひげでつかまるようにして自分の体を支えています。
- 5月から9月頃、葉わきから花の穂をのばします。穂は上に向かってのびます。花は淡い青紫色で株によって多少濃淡があるものの、ナヨクサフジのような鮮烈な色彩にはなりません。稀に白い花を咲かせるものがあり、シロバナクサフジと呼ばれます。
- 最近河川敷などでよく見かけるものの大半は、このクサフジではなく外来種のナヨクサフジです。ナヨクサフジが激増傾向にあるのに対し、在来種のクサフジはどんどん数を減らしてしまっています。
ナヨクサフジとの見分けかた
クサフジとナヨクサフジ(外来種)はとてもよく似ているため、図鑑などでも間違った写真が掲載されていることが少なくありません。比較的分かりやすいポイントは花の形状です。ナヨクサフジは花筒(下の写真でBの部分)が、旗弁の反り返った部分(同Aの部分)よりも長く、花全体が細長く見えます。またナヨクサフジはがくが柄の後ろへと大きく突き出す傾向があります。
市内の分布状況
市内では、かなり珍しい存在です。見つけたらやさしく見守ってあげてください。
生育を脅かす要因
- 競合
- 農薬
- 交雑
外来種の繁茂や除草剤使用、開発などの影響で激減してしまいました。また近年は外来種のナヨクサフジが急増しており、交雑して雑種ができる可能性があります。
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