ネムノキ(合歓の木)(マメ科ネムノキ属)
ネムノキ(合歓の木)(マメ科ネムノキ属)
自生環境
林縁、川べり など
原産地
日本在来
特徴
- 林の縁や河原などに生える、高さ10メートルほどの落葉高木です。伐採などでその場所の植生がまっさらになったときに、いち早く育つ「パイオニア植物」としての性質も持っています。
- 葉はまず14から24の羽片に枝分かれをします。そして1つの羽片には30枚から60枚もの小葉が左右にびっしりと並び、鳥の羽根のようになっています。ひとつの小葉は長さ1センチメートルから1.5センチメートル、幅4ミリメートルから6ミリメートルほどです。葉は夜になると眠るように閉じます。
- 花期は6月から7月頃です。たくさんの花が集まって、球形の花穂となります。花びらは淡黄緑色で5枚、それぞれ合着して、筒状になっています。そして多数の赤紫色の雄しべがしゅっしゅっと長くのびます。この雄しべによって、花全体が赤紫色のふわふわとした感じに見え、よく目立ちます。
夜になると葉を閉じる
ネムノキは、夜になると葉を閉じて、まるで眠っているように見えます。名前の「ネム」もそこから来ています。これは周囲の明るさ・暗さに反応して葉を開閉させる運動で、睡眠運動と呼ばれるものです。就眠運動または昼夜運動と呼ばれることもあります。ネムノキの場合、小葉のつけ根に「葉枕」という小さな膨らみがあり、その内部の圧力が変化することで、葉が開閉しています。
市内の分布状況
市内全域に分布。川のほとりや林の縁などに育っているのをよく見かけます。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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